前々から、一度は見たかった駒場スタジアムでのレッズの試合。 熱烈なサポーターが多数詰めかけるレッズ戦。数年前、新潟でヴェルディ川崎vs浦和レッズのゲームが行われたことがあったけど、その時の応援もすごかった。ホームゲームなら、もっともっとすごいに違いない。いつか見に行きたい、そう思っていた。 そして、とうとうそのチャンスがやってきた。 全日本選手権の組み合わせが決まり、我らがアルビレックス新潟は、3回戦に勝ち進めば駒場でレッズと対戦できる!!これは見に行くしかない。アルビレックスを応援しながら、レッズのホームゲームの雰囲気を味わうこともできる。なんという幸運。よほどへまをしなければ、3回戦に勝ち進めるはずだから、もう、絶対見に行くぞ!と心に決めた。 それに、浦和レッズは来期J2入りが決まっている。だから、来シーズンになれば、当たり前にレッズ対アルビレックスの試合を見ることはできる。でも、小野や永井たちが来期J2でプレーするだろうか。だから、ぜひこの機会に、今の戦力のレッズを生で見ておきたかった。 さて当日は、朝起きると寒かった(笑)。サッカー観戦は、結構体が冷える。ゴール裏でずーっとタテノリしてるんなら別なんだろうけど(笑)、とにかく寒さ対策に、フィールドコートの下に着込めるような薄手の上着を1枚、バッグに押し込み、家を出る。 駅で切符を買う。自動券売機で大宮までの新幹線の切符を買ったあと、ウィークエンドフリー切符の方が往復で3000円近くも安いことに気づく。あちゃー。あわてて「みどりの窓口」で払い戻してもらい、切符を買い直す。ふふん、オバサンはセコイのよん♪せっかく窓口に行ったので、ついでに1月4日の指定席も購入。これで代々木行きの準備も万端(帰りは未定。だいじょぶか)。 越後湯沢はすっかり雪景色だった。浦佐あたりのスキー場にも雪が積もっている。去年はたしか、年内に営業できなかったスキー場も多かったんじゃないかな?今年はクリスマスにスキーが楽しめそうな感じだ。いや、私は今シーズンは無理。だってまだ○十肩が治ってないんだよ(泣)。 いや、そんなことはいいんだ。トンネルと抜けるとそこは、、、、好天とからっ風の群馬県。いいなあ。ちょっとくらい寒くたって、こんなにお日様が照ってるんだからなあ。このぶんじゃあ、浦和も暖かそう。せっかく持ってきた上着もムダになるのか。ま、寒いよりはいいけどね。 早めに大宮についたので、駅前をぶらぶらする。丸井にいったりとか、歩行者通路で配ってたティッシュもらったりとか(笑)。家を出てくるとき、バックに上着を入れたらポーチが入らなくなって、ティッシュを持ってこなかったんだよね。途中で気づいたんだけど。はは、現地調達。そんで、京浜東北に乗る。 電車に乗ったら、それらしい(それらしいって)親子連れとかがたくさんいるのだった。よし、この人達について行けばよいのだな。ふふ。念のため、レッズの公式ページからプリントアウトした駒場スタジアムの地図も、ポケットから出してみる。ふむふむ。北浦和からでも浦和からでも、同じくらいの距離だな・・・とか思っていたら、北浦和で目当てにしていた親子が降りたので、追いかけるように(いい迷惑)私も降りる。タクシーにしようかとも思ったが、時間もあることだし、スタジアムまでのんびり歩いてみることにした。 駅前の商店街にはレッズの旗がはためき、レッズのフラッグを持った一群がぞろぞろ道を歩いている。"RED DIAMONDS"のロゴ入りのジャンパーを着たおばさんが、自転車でひゅーーっと駆け抜けていく。さすが、浦和である。地図がなくても絶対迷わずスタジアムにつけるだろう(笑)。それにしても、普通の住宅街である。こんな閑静なところを、試合後にサポーターが歌を歌いながら帰ったら、さぞ迷惑なことだろうなあ・・・などと思いつつ歩いていると、スタジアムが見えてきた。駅から30分弱。 入り口付近では、「チケット余ってない?余ってたら買い取るよ」と声を掛けてくるオジサンあり。ちょっと離れたところでも、ダフ屋ふうのオジサンが歩いてる人に声かけてる。すげえなあ。新潟とは全然違うや。
さて、客の入りだが、バックスタンドの2階席は空きが目立つ。やっぱりJ2との対戦ではそんなに人が集まらないのか?ちと寂しい。しかし、1階席はびっしり。各選手を応援するフラッグや垂れ幕が所狭しと並んでいる。迫力である。 私の座席はアウェイ側、メインスタンドの最前列。まわりはガラガラ(笑)。ここ2ブロックほどがアウェイに当てられて席なのだろう。数人ずつかたまって、アルビファンが座っている。メイン側の残りのブロックはレッズファンで埋まっている。つまり、レッズファンに遠巻きにぐるっと取り囲まれて応援するわけね。なかなか度胸が要りそう・・・。すぐ目の前で、見覚えのある新潟のTV局のアナウンサーがウロウロしている。ゴール裏にはけっこうな数のアルビレックスサポーターの一群。スタジアムの構造のせいなのか、新潟で応援しているときよりもずっと声が響く。おいおい、ホームでもその調子でやってくれよー!! アップを終えた選手が控え室に戻ってくる。ちょうど私の席の真下を、DFのセルジオが通りかかる。チャーンス!!「セルジオ、頑張って!」とアルビのタオルマフラーを振りながら声を掛けると、ニコッと笑って親指を立ててくれた!!くぅ。アウェイまで応援にきた甲斐があった。大好きなセルジオに挨拶できたんだ。 で、反対側に目を向けると、おお、小野だ!永井だ!福田だ!路木だ!いるいる、フルメンバーだ。くうううう。ぢつは、レッズファンでもある私。思わず小野にも声援を送ってしまう。ああ心は千々に乱れる(笑) いよいよキックオフである。以下略(爆)。
小野も永井も、思ったより大きかった(笑)。永井なんか、華奢なくせにセルジオよりでかい。あのセルジオがヘディングで簡単に負けちゃうんだ。それに、はやいはやい。永井も、山田も、路木も。路木なんて、さすが元日本代表。すごいディフェンス。もう、こっちは全然形をつくれなかった。 もともとアルビは「がっちり守ってカウンター」という形で勝ってきたチーム。J2の中でも得点力が低い(泣)。レッズのような速い攻撃でディフェンスを崩されると、目も当てられない状態になってしまう。その上、選手一人一人のボールキープ力にもあまりに差があって、せっかくカットしたボールもキープできないから、慌ててとんでもないところにパスを出してしまい、攻撃の形が作れない。バックラインで回してるボールさえコントロールミスする姿に、レッズサポから「新潟、ちゃんとやれよ〜!」と声がとぶ。その声は、ヤジや冷やかしというより、「来季から一緒にJ2でプレーする相手がこんなものなのか?」「もっとしっかりしてくれ」っていう悲しさみたいなものがこめられていたような気がする・・・。 アルビ唯一の得点は、後半40分近くなってからのリカルドのフリーキックだった。ゴール右隅に、あまりにきれいに決まったFK!小野も真っ青だ(ったかどうかは知らないけど)。しかし、このリカルド、今季限りで解雇が決まっている・・・。こんなにいいFK蹴れる選手なんです。どこかのチームできっとまたサッカー続けられるよ!がんばれ、リカルド。 ようやく1点返した。が、喜んでる場合ではないのだ!勝たなきゃ意味はない、次はないんだぞ。っと、ここでアルビサポから「5分で2点!5分で2点!」コールが起きる。そうだ、残り時間はあと5分。2点取って振り出しに戻してくれ!この「5分で2点」、すっごくよかったなあ。タイミングもよかったし、あきらめるな、っていう気持ちがすごく伝わって・・・。でも、レッズ側からはちょっと笑いも起きてた・・・。 試合後、福田のインタビューが電光掲示板に大写しになった。顔は笑っていない。目指しているのは「当然、天皇杯優勝です」。当然、だと思う。その言葉は決して空虚に聞こえない。現実味のある言葉だと思った。福田の顔は「プライド」に満ちて神々しくも見えた。こんなチームがどうしてJ2落ちになったんだろう。小野がケガで不在だったから?連敗していた時になぜ切り替えられなかったんだろう・・・。 そして、アルビも、この試合が今季最後の試合となった。そして、レッズ・ベルマーレが参入してくる来季、この戦力のままではJ1昇格が難しいであろうことがハッキリ分かった試合でもあった。すでにこの試合より前、10人の選手が解雇通告を受けている。フリーキックを決めたリカルド、途中出場したサウロ、MF水越などなど。プロの世界はきびしい。これからどんな選手を獲得するのか、どんなチーム作りを目指すのか・・・。点を取れるチームにしたい、永井監督はそんなふうに言ってるみたいだ。私が試合を見ていて思うのは、キープ力のあるMFと自分で持ち込めるFWが欲しい、ということなんだが・・・これは素人考えだけど。 とにかく選手の皆さん、サポーターの皆さん、お疲れさまでした。いろいろ課題の見えたシーズンだったから、来季はもっとがんばりましょう!!J1目指して!!
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