イタリア〜ンな旅成田→ミラノ→パルマ→ボローニャ[1][2][3]→フィレンツェ[1][2]→ローマ[1][2]→ミラノ[1][2]→パルマ→ミラノ→成田



これで荷物2人分
少ないぞ(笑)





シャトルバスのチケット
8,000リラ
9/13東京行の最終の新幹線で上野に向かう。上野駅前のホテルで1泊。
9/14スカイライナーで成田へ。空港駅の改札を出たところで、さっそくパスポートチェックあり。怪しい人物を空港内に入れない、ってことなんだろうか。とにかくNYのテロから3日。アメリカに行く便は全面運休だし、しばらくは厳しい警戒が続くはず。
←持っていく荷物はこれで全部。椅子に載ってるリュックとバッグは夫の荷物。下に置いてある水色のリュック@ユニクロが渚の荷物。10日の旅行でこれじゃ、いくらなんでも少なすぎか(爆)
空路ミラノへ。13:30発。座席は2階。機体もほとんど揺れず、快適な空の旅。座席にある個人用スクリーンに眼下の景色が映し出されて、すごく楽しかった。「飛行機に乗って酔わなかったことはない」のがウリ(笑)の渚だったけど、今回の旅では全く大丈夫だった。


ミラノには現地時間で夕方6時過ぎに到着。寒いし雨も降ってる。荷物は機内持ち込みのみなので、入国審査が終わってすぐ市内に向かうシャトルバスに乗る。運賃1人8000リラ(480円くらい)。バスのチケットを買うのに、初めてリラ札を使ったわけだけど、10万リラと1万リラの区別がつかない。「Two tickets, please」と言って、10万札リラのつもりで1万リラを出してじっとおつりを待つ私(爆)。「Eight thousands, each!」と催促されて、慌てて間違いに気づいてもう1万リラ出す。「0」の数が多すぎて、にわかには見分けがつかないんだよね(苦笑)。前途多難。
シャトルバスで1時間ちょっとでミラノ中央駅に到着。ここからタクシーでホテルに向かうことにする。んが!タクシー乗り場に、なかなかタクシーが来ない。なしてー。
15分以上も待って、ようやく乗車。紙に書いたホテル名と住所を見せ、「ホテル×××、ペル・ファボーレ!」と一言。ホテルの前の通りが一方通行だったんで、ちょっと回り道っぽかったけど、8時半過ぎにはホテルに到着。ふぅーーー。
時差の関係で、いつもより7時間長い1日を終える。

ミラノの朝 ホテル前の道路






自動券売機で買ったパルマ行切符
2人分で26,400リラ(1,600円ほど)










パルマの駅はこじんまり






バラ色の大理石が美しい洗礼堂




parmalat社の寄付でドゥオモの
改修が行われた、みたいな・・・






石畳の続くパルマの裏通り
9/15ホテルの前をトラムが走っている。結構朝早くから、「ごとーんごとーん」っていうトラムの音が聞こえていた。
パンにジュースにコーヒーというコンチネンタルスタイルの朝食を済ませ、ちょっくら朝の散歩。街はまだ静かで、ひんやりした石造りの建物に朝日があたっている。どの建物も大きい。もう建って300年にもなるかと思うようなツタに覆われた建物がアパートで、ちゃんと表札と呼び鈴があって、人間が今でも暮らしている・・・。そんなことにちょっと感動。

ホテルをチェックアウト後、今度は地下鉄で駅に向かう。地下鉄の自動販売機で切符を買おうとしたが、古い機械で、500リラのコインしかうけつけないらしい。近くの売店で、ダービッツが表紙の「ガゼッタ・デル・スポルト」(イタリアのスポーツ紙)を買い、お釣りにコインを混ぜてもらう。途中乗り換えを含め、4駅ほどでミラノ中央駅へ。
今度は、パルマまでの列車の切符を、やはり自動販売機で購入してみる。
駅構内の1階には、数台の切符自動販売機が設置してある。タッチパネル方式の5ヵ国語仕様で、画面のユニオンジャックのマークに触れると、英語表示になる。指示通りに、「切符の購入」→「乗車日」→「目的地」→「乗車する時間帯」を画面でタッチしていくと、候補となる列車のリストが表示される。乗りたい列車を選んで、1等か2等か、指定席を予約するか、禁煙か喫煙かなどを選択すると、最後に切符購入の画面になり、クレジットカード(現金支払も可)を挿入すればOK!切符が印刷されて出てくる。んまー、こりゃ便利!!
イタリアの「国鉄」(!)の窓口は、なんだかいつでも混んでいて、そっけなくて、英語もあんまり通じないし・・・(ブツブツ)。みんなも列に並んでるより、この機械で買えばいいのに、なぜか窓口は混んでいて機械は空いている。うーん。翌日分までの切符しか買えないせいなのかな。まあ、いろいろ事情があるのだろうが。


ミラノ駅構内を探検(笑)した後、10:00発のIR(Interregionale:快速電車)で出発!ミラノからパルマまでは1時間半ほど。車内では、やたら携帯の着信音が。どうもイタリアでは車内での携帯電話はOKらしい。なんか、うるさい(笑)
さて、パルマの駅はホームが3つで5番線までしかなく、田舎の小都市という雰囲気。あー、中田はこんな街で暮らしているのか。なぜか感慨深い。あはは。駅からホテルまでは1kmもない(はず)なので、歩いて行くことにする。
街には「ヴェルディ・フェスティバル 2001」というポスターがそこかしこに貼ってある。そう、パルマのあるエミリア・ロマーニャ地方と言えばヴェルディの故郷!こじんまりして古くさい風情の街だけれど、ヨーロッパでも最古の部類に入る劇場があったり、音楽の香り高い街なのよん。中世に栄えた街の歴史が、今も普段の生活の中に息づいている。そんな感じだった。

ホテルに入る小路がちょっと分かりにくくて少し迷ったんだけど、まあ無事にホテル到着。オペラファンのあいだでは有名だという「テアトルレージョ」からすぐのところ。
チェックイン後、さっそく街に出かけてみた。中心のドゥオモ広場までは、石畳の路地を歩いて5分くらいの近さだった。見どころのドゥオモも洗礼堂も昼休み中なので、とりあえずパルマの街を散策してみる。昼食は繁華街にあるピッツェリアでピザとコーラ。さてこのピッツェリア、夜にまた訪れることになるのだが・・・。

あちこちを歩き回った後、ドゥオモ広場に戻り、八角形の洗礼堂を見学。内部は彫刻とキリスト教の壁画で飾られており、中央に洗礼のための台座がある。200リラで解説が聞けるという公衆電話みたいな形の機械があったので、試しに英語の解説を聞いてみるが、感度の悪いラジオを聴いているようで、よく聞き取れなかった(哀)。12世紀頃に描かれた絵がある、ってことくらいは分かったが。
隣接しているドゥオモも見学。入り口には、parmalat社(パルマACのスポンサー)が修復のためにお金を寄付した、みたいな額が掛けてあった。堂内はパイプオルガンの演奏が響き、壁を覆う絵やステンドグラスが美しい。クーポラ部分には有名なコレッジョの「聖母被昇天」の絵が。画家たちは、短縮図法の技術を競って絵を描いたそうだけれど、雲の中の群像は、やっぱり圧巻だった!

本屋で英字新聞を買い、一度ホテルに戻った後、夕食を食べに出かける。街をしばらく歩いてみるが、適当なレストランが見つからない。しかたなく、昼食を食べたピッツェリア&リストランテに行く。すると、昼時とは違って客数も多く、大賑わいの様子。
案内されて奥の方の席に着くと、おお!なんと店内のテレビではユヴェントスvsキエーボを生中継しているではないか!テレビの真ん前に陣取った若者グループが盛り上がっている。キエーボが1点リードしているらしい。ほえーーー。
まあ、他のお客さんはそれなりに静かに食事をしながら、たまに画面を見ている感じ。そりゃそうだよね。自分の地元にチームがあるわけだから、他のチームの試合を見て激しく盛り上がる、ってこともないよね。
ところが、審判がファウルをとるやいなや、店内は「今のはファウルじゃない」「いや、ファウルだ」の大騒ぎ(たぶん:爆)。同席の人に解説を始めるオヤジあり、いやはや、やっぱりここは「カルチョの国」だす。こういう場面では、みんな何かしら言わないと気が済まないらしいねー。いいわー。
市内にはサッカーのポスターも見あたらず、商店街にパルマACの旗が飾ってあるわけでもない。日本人だからといって「ナカタ、ナカタ」と声掛けられるわけでもない。まあ、中田自身があまり活躍してない(この時点では)わけだから、ペルージャにいた頃みたいな反応はないのだろうけど、なんとなーく寂しいような気分だったので、サッカーに盛り上がる人たちを見て、嬉しいようなホッとしたような・・・。
そんなこんなしてるうちに、キエーボが2点目をとり、若者たちはヒートアップ。直後にタッキナルディが1点取り返し、また大騒ぎ(笑)。若者たちはここで帰っていった。私たちは結局、試合終了後までビールを飲みながらTV観戦。最終的には3−2でユーヴェが勝ち越した。
かくしてパルマの夜は更ける(続く)


by 渚@中途半端なバックパッカー
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