中国当局に帰国を拒否され、成田空港の制限区域内に昨年11月4日から滞在していた上海の人権活動家、馮正虎さん(55)が3日、帰国が許可される見通しとなったことから、いったん日本に入国する手続きをした。
なんと、成田空港内に3カ月暮らしていた人がいたとは!
状況は違うけれど、まるで「ターミナル」みたいな話じゃないですか!
ターミナル、と言えば。
トム・ハンクス演じる主人公が、自分の国に帰れば立派な社会人として周りの人にも尊敬されているはずなのに、「英語」という言葉が話せないばかりに異国の地の空港で、「こんなことも分からないの?」みたいに扱われるシーンがあったりして、それがすごく嫌な感覚を思い起こさせました。ま、映画としてはファンタジーな話なんだけどね。
「ターミナル」が上映された前年くらいに、何度か一人でアメリカに行ったんですが、シカゴの空港で乗り換えの時に一人でえらい心細い思いをしたなあ、とか、映画見てたらそんなことを思い出して、つらくなっちゃいました。
たとえば日本で、小さなお店に外国人が来たとして、言葉が全然通じなかったら、こっちが恐縮するじゃないですか。
だけど、アメリカに行って買い物をするとき、レジのお姉ちゃんに何か言われて、全然わかんなくてきょとんとしてると、「やれやれ、また言葉が分からないアジア人が来たわ、やんなっちゃう」みたいに露骨に嫌な顔されるんですよねー(全部が全部じゃないけど)。こっちも頭にきて「もっとゆっくりしゃべりやがれ、こんちくしょー」とか、ニコヤカに日本語で囁いたりするわけですが(笑)
年配の人とか、海外からの留学生を受け入れ慣れてるような人たちは、分かるようにゆっくりしゃべってくれるし、こっちも全然英語の知識がないわけではないので、よく聞けばわかるんですよね。ようは気持ちの問題か?
言葉はコミュニケーションの手段なんですから、コミュニケーションを取ろう、相手に分かるように伝えよう、相手のことも分かろう、そんな思いがないと、結局日本語どうしであっても言葉は通じないのかもね。