インディアナでジャズを聴く

アメリカの大学というのは大抵、日本と比べること自体がバカバカしくなるほど規模が大きいわけですが、とくにここは田舎なので、敷地がだだっぴろいのです。
広いだけでなく、大学構内に様々な施設が点在しています。学生や職員のためのアパートメントあり、ゴルフコースあり、2万人収容のフットボール専用スタジアムあり、バスケットのスタジアムあり、美術館あり、ブロードウェイミュージカルが上演できる劇場あり、コンサートホールあり・・・。そのほとんどが地域の住民にも開放されていて、図書館や美術館などは誰でも自由にはいることができるようになっています。
さらには、施設がある、というだけでなくて、催し物がすごくたくさんあるんですね。7月・8月は夏休み中なので、あまり多くのプログラムはないようなんですけど、たまたま4日(金)の夕方にジャズの演奏会があるから聞きに行かないか、と教授からお誘いがあったので、出かけてみることにしました。
大学構内にある美術館の、屋外テラスにステージが組んであり、並べられたパイプ椅子にはすでにたくさんの人が座っていました。おそらく地元に住んでいる人たちなんでしょうけど、年輩の人が多かったかな。この日に演奏するバンドがデキシーランド系、ってことだったので、聴衆の年齢層が高かったのかもしれません。
バンドはCafe Jazz SocietyというSixtetSextetで、ドラム・ピアノ・コルネット・ベース・アルトサックス・ギター&ボーカルという構成。コルネットの人がバンドリーダーみたいでした。演奏的にはピアノとサックスのソロがなかなか楽しめました。サックスのおじさんはかなりのテクニックだったっすよ。
オープニングが、ガーシュインのLady Be Good。最初から知ってる曲が出たんでウキウキ(笑)。ガーシュインは好きですし。そのほかにも、Love for SaleとかLazy Riverとかスタンダードなナンバーを織り交ぜて、1時間半ほどの演奏でした。
ジャズの魅力の一つがソロパートのアドリブ演奏なんで、やっぱり生で聴くのはいいですね。その場での聴衆との掛け合いによって生まれる雰囲気があるじゃないですか。
そうそう、あのスターダストを作曲したホーギー・カーマイケル。この人は、ここブルーミントンの出身なんだそうです。地元の人にはそれが自慢のひとつらしい。そして、カーマイケルの親戚が大学で教授をしている、ということでした。いやはや、おそるべしブルーミントン。アメリカの奥は深そうです(笑)



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