インディアナで考える。

せっかくアメリカにいても、いるだけでは英語は上達しないので、英会話のレッスンを受けることになりました。レッスンっていっても、アパートの住人の方がアルバイトで部屋に来てくれて1時間英語だけでおしゃべりをする、っていうものなんですが。
ここの大学には世界各国から留学生が来てるので、そういう人に英語を教えるアルバイトをしてる学生さん(アメリカ人だったり、英語を母国語にしてる人)がいっぱいいるようです。アパートの掲示板に「英語教えます」みたいな貼り紙が貼ってあったりします。
金曜日の夜がとりあえずの第1回目だったですが、「今日は何をしましたか?」から始まって、アメリカでの食事のこと、好きなテレビ番組のこと、9.11のテロのこと、いろいろ話してあっというまに1時間が経っちゃいました。
その時聞いた話ですけど、9月11日のテロ以来、何もかもが変わってしまったそうです。いろいろな事務手続き(社会保障番号SSNを取得するとか)が非常に難しくなったり、何をするにも2種類以上のフォトID(写真で本人確認が出来る書類。たとえば免許証とかパスポートとか)が必要になったり。
イラクに攻め込んだ直後は、こんな田舎町あたりでもレストランのメニューの「French Fries(フレンチフライポテト)」がただの「Fries」に書き換えられたそうです。
ショックだったのは、韓国人留学生が運転してた車に「リメンバー、パールハーバー!」と言いながら幅寄せして、事故を起こした「愛国主義者」がいたそうです。そういう歪んだ愛国主義がはびこりつつあることも不快ですし、日本人と間違えられたのが日本の侵略の犠牲になった韓国の人だった、っていうことも何ともやり切れないような、申し訳ないような、複雑な気持ちになりました。
しかし、TVニュースでは連日、イラク攻撃の理由とされた「大量破壊兵器」が本当にあったのか、イギリスの情報機関の情報はねつ造だったのではないか、ということがトップで伝えらています。大統領の記者会見をこき下ろすお笑い番組も見ました。「アメリカが他国を理由なく(no reason)攻撃したのではないか」と思い始めているアメリカ人も多くなってきているようです。



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