インド小ネタ集4:ノンベジ

インドでは、主に宗教的な理由から、メニューは「ベジタリアン」向けと「ノンベジタリアン」向けに分けられているのが普通のようだ。
ジャイナ教の人はいっさい肉食をしないそうだし、ヒンズーでも上位カーストの人は肉食を避けるらしい。そういう人たちは当然ベジタリアンメニューを選択することになる。私たちは「ノンベジ」メニューから食事を選ぶが、その場合でも牛肉や豚肉はないので、マトンやチキンを注文することになる(牛はヒンズー教で聖なる生き物、豚はイスラム教で不浄の生き物とされている)。
そんなふうに宗教上の禁忌があるので、自分で作る食事ならともかく、市販の食べ物にどんな原材料が使われているのかは重大な問題になる。そこで、市販の食べ物のパッケージにはこんな日の丸みたいなマークがついている。
緑色の日の丸風マークは「ベジタリアン」の印。これが赤色だと「ノンベジタリアン」の印になるんだそうだ。
デリーでベジタリアンレストランに入ったけど、肉が食べれないから貧相なメニューしかないかというとそうでもなく、豆を使ったカレーとか、野菜を使ったペースト状のモノをドーサ(クレープのようなもの)につけて食べたりとか、かなりいろんな料理があってびっくりした。
インドでは飲酒もあまり好まれない(これも宗教的な理由)。
もちろん外国人旅行者が酒を飲むことに関しては寛容で、そのあたりは多宗教・多民族国家らしいところか。
そんなインドに敬意を表して、私たちは自分のことを「ノンベジ」(「ノン・ベジタリアン」であり、かつ「飲んべえジジイ」である)と称することにしたのだった。



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