クラブから声明が出されて、3日目。
安全で快適なスタジアムを目指して
最終戦があったり、アレの準備があったり、ソレがあったりで、ちゃんと読んでいなかった。
昨日あたり、ようやくじっくり読んでみた。
ちゃんと読んでないから趣旨がよく分からないんだろうな、と思っていたが、じっくり読んでも、やっぱり趣旨がよく分からない。具体的な再発防止策はこれから練り上げていくということで、今回は第一弾の決意表明ということらしいが、その決意の程がどのようなものなのか、ストレートに伝わってこないのだ。
しょうがないから、深読みしてみる。
(まさか、縦読みになってたりして。んなことはない)
以下、黒丸付きリストは引用文。
- 今回の違反行為は、社会通念上決して許されることではない
- 当クラブとしても責任を深く受け止め、初動対応や安全基準運用などの問題点を認識
- このたびの悪質な行為については、クラブとして厳正な処分を決定していきます。
この3点は明確にしておきたい。とくに、クラブが「初動対応」や「安全基準の運用」に問題があったと表明した点。事件直後に社長が話していた「事件性はない」「対話で解決する」といった方向性は誤りであったとクラブ側が認めたことは、評価してよいと思う。
処分に関しても過去形でなく、現在進行形になっているので、引き続きしっかりとした調査が行われて全容が解明され、悪質な行為を行ったものに関しては処分が行われるものと期待する(期待していいのだろうか)。
しかし、気になるところがある。
- 信じ合っていたサポーターを処分することは、クラブ・チームとして非常に残念であり遺憾の極み
- 違反行為においては未然防止活動が第一であり、サポーターとの対話や事前の監視・注意等の予防的な普段の活動を今まで以上に積極的に進め、それでも悪質な違反が起きた場合は罰則をもって厳しく臨む
クラブがサポーターを「信じる」のは、別にいい。
サポーターを見たら悪人と思え、とか、そんなクラブがあったら御免こうむる。
しかし、だ。
これまでも何度か、いくつかの事件で「暴力的な行為がある」「迷惑行為がある」との訴えがクラブに届いていたはずだ。そのときのクラブ側の対応がどのようなものであったか。
今この声明が出されて私が思うのは、「サポーターを信じる」という美名のもと、「悪質な行為はない」「暴力ではなかった」「話し合いを継続していく」として、暴力の実行者をあたかもクラブが庇うかのような姿勢がなかったか、ということだ。
伝聞で申し訳ないけど、これまで迷惑行為を被ったものが被害を訴えても、クラブ側の対応は今ひとつはっきりしないものだった、と聞く。被害者側より加害者側の言い分をよく聞くクラブだ、と・・・。
「匿名でのメールやネット上に書かれていることは一切信用しない」という社長の主張は、もっともではあると思う。であればなおのこと、クラブが主体性を持って事実関係を調査するとか、警備や現場のボランティアなどと連携を密にして情報を把握するとか、そうした努力が必要だったのではないか。
「安全で快適なスタジアム」は、クラブの努力のみでできるものではなく、スタジアムに集うもの全ての協力が必要であることは言うまでもない。自分もメインスタンドの1サポーターとして出来る限りのことをしていこうと思う。
ただそのためには、まずしっかりとした現状分析が必要なわけで、その点からすると、今回のクラブの声明ははなはだ不十分と思わざるを得ない。真摯な反省がないところに進歩は生まれない、と思うからだ。
もちろんそれは自分自身にも言えることで、これまでいろいろな噂を聞きながら、ちゃんとしたリアクションをとらないできたことを大いに反省する。バルサホン事件のときも、社長に質問する機会があったわけだけど、煮え切らない回答のまま終わらせてしまったことを反省する。G裏のことだから自分が口出しすることじゃない、という言い訳をしていたことを反省する。
今後、1サポーターとしてできる限りのことをするつもりでいるので、クラブにも、是非是非頑張ってもらいたい。