野次馬根性と言ってしまえばそれまでなのだが、DeoDeoな社長さんの件があったので、ちょっとサンフレッチェのことが気になっていた。それで、つらつら広島系ブログをうろついていたら、こんな本が目についたので買ってみた。
盧廷潤「裏切り者と呼ばれて」
私の中にある「サンフレッチェ広島」のイメージといえば、バクスター監督がいて、高木やハシェックや盧廷潤がいて、J1でステージ優勝を果たして、フェアプレー賞を受賞・・・。いまだにその時代から脱却できていないのである。どんだけ?w
しかし、広島系のブログでこの本が紹介されているからには、広島のサポーターの中でもやはり盧廷潤という人の存在、あるいは彼が所属した時代というのは、忘れがたいものなのであろう。
本が書かれた2002年当時と現在では状況が変化している部分も多いし、著者の刈部さんの「思想」のようなものが表に出すぎて同意しがたいところもある。そのあたりを軽くいなして、盧廷潤のインタビューをじっくり読むとおもしろい。
そして、この本を読んでいて思い出した、ある事件があった。
盧廷潤と対戦したという鮮明な記憶があるのは、2002年の福岡時代。
あれです、反町監督をして「ワールドカップでも見られないような、すごいゴール」と言わしめた、弾丸ミドルを決められて負けちまったホーム、新潟スタジアムでの一戦。
Jリーグ開幕当初のような、スピードとパワー溢れるドリブル突破とかは見られなくなっていたけど、あのすさまじいシュート力には度肝を抜かれた。
で、事件はその3日後に起きる。
博多の森で行われた、モンテディオ山形戦。
結果は2?2の引き分けだったのだけれど、盧廷潤がPKを外して勝ち越しならず。
それに怒った福岡のサポーターの一人が、試合後に選手が挨拶に来たときに、韓国代表ユニフォームをピッチに投げつけた。
そのあと一部のサポーターが「監督を出せ」「盧廷潤を出せ」などと騒いでロビーに押しかけ、口論に。激怒した盧廷潤は、「決断しますよ」という退団をほのめかす言葉を残して「以前からの怪我の治療のため」渡独する。
最終的に、盧廷潤は2週間ほどで帰国してサンフレッチェの練習に戻る。
クラブ側が、ユニフォームを投げ入れた少年と、少年が所属する応援団体のリーダーに「1年間の観戦禁止」処分を課したこと、クラブ側の説得に盧廷潤も冷静になったこと、などが早期に問題を解決する要因になったようだ。
思い出せばこの事件は、かなりショッキングな事件だった。
負け試合でサポーターが暴れる、ピッチに物を投げ入れる、なんていうことは(決していいことではないが)よく目にする光景だったのだが、このときのように「サポーターの行動が原因で選手が退団してしまう!?」などというのはJリーグでは前代未聞のことだったと思う。
たしか、翌日に当人たちが謝罪にクラブハウスを訪れたが、盧廷潤は彼らとの面談を拒否した、という記憶がある。
韓国代表ユニを投げ捨てたのは「少年」であり、盧廷潤のファンだったという。それが、まわりのサポーターの雰囲気に流され、「国旗のついた代表ユニフォームを投げ捨てる」ということがどういう意味を持つのかを全く考えもせずに、怒りにまかせてやってしまった行為だ、と本書にはある。
そうなのであれば、せめて回りに、彼の行為を止める大人がいなかったのだろうか。あるいは彼の周囲にいたのは、ピッチやロビーに乱入するような、善悪の区別もつかないような大人ばかりだったのだろうか。
もちろん、たった一度のサポーターの行為が全ての原因、ということではなくて、「なかなか落ちない」とお守りにまでなったアビスパ福岡がついにJ2に降格、といったチーム事情の中で、サポーターの側のフラストレーションがたまっていたのだろうとは思う。この本を読むと、2002年J2開幕戦からしてすでに監督批判の断幕がはられ、一部サポーターからはクラブ批判のコールがあがっていたと言うから。選手とサポーターの間の関係も、きっとよくない状況が続いていたのだろう。
しかし、母国を侮辱するといったような、選手の誇りや尊厳を傷つける行為は、決して許されるものではない。暴力や威嚇行為もまた、人間の尊厳を傷つける行為であり、選手とサポーターの間の信頼関係を破壊する行為である、という点は共通であろうと思う。
まったくもって、二度と起こってほしくない事件だ。
だからこそ、決して忘れてはいけない事件なのだ、とも思う。
広島の栄光と挫折の軌跡を探るための読書だったのに、やれやれ、とんだ寄り道をしてしまったわい・・・
本題をはずれて
チェコ国立 ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団
すっかり機を逸してしまったなあ・・・
11月7日に、ブルノ・フィルを聴きに行きました@芸文。
演奏曲目がメジャーだったこともあって、大盛況でしたな。
スメタナ 交響詩「モルダウ」
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ:スタニスラフ・ジェヴィツキ)
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」
やはりすばらしかったのは「モルダウ」
有名な主題(「♪ボヘ?ミアの川よ?モルダウよ?」)に入る前の、前奏部分。フルートのさざ波のような音から始まって、うねるようなチェロへとつながる、そのチェロの音だけで、まず泣きましたw
チャイコフスキーは・・・うーん、どうかなあ。
ピアノの音が硬いような気がしたのと、「今日は名曲を集めてみましたー」風な感があって、このオーケストラの得意演目というのではないように感じました。
しかしだ。
ここでピアニストが再登場してアンコール曲を弾く。
流れてきたのは・・・
ショパン 嬰ハ短調ノクターン(「戦場のピアニスト」でシュピルマンが弾く、あの曲)
また、前奏だけで泣きましたw
ホール全体が息を止めて聴いていたのではないかしら、と思うほど。
張り詰めた静寂の中にひびくショパンの旋律。
壮麗なチャイコフスキーもいいけれど、やっぱショパンはええ!
あとすごかったのが、指揮者のぺトル・アルトリヒテルさん。
何ですか、この人は。「踊る指揮者」とでもいうのでしょうかw
身長190cm体重100kgはあろうかという巨体ながら、汗だくで指揮台狭しと(本当に狭いわけだが)踊りまくる!いや、踊っているわけではない、指揮をしてるのです!膝のバネが効いていてすばらしい!
「新世界」の指揮は譜面なしでした。
交響楽全体が、頭に入っているというか、体にしみこんでるんですね。
それで、思う存分踊りまくりw
で、楽章と楽章の合間に、指揮台の後ろのバーにもたれて息を整えてる姿が、なんともカワイイw
この指揮者のキャラクターのせいもあるんでしょう。
最後は、すごく楽しい雰囲気で演奏会を終えました。
ホルン、フルート、チェロ等の音色がとても印象に残る演奏でした。
ところで。
この日の芸文界隈は大混雑。
同じ芸文の、ホールじゃなくて劇場の方で織田裕二のコンサートがあったりとか、県民会館でも何か(五輪真弓?)があったりとかで、まず駐車場の混雑が半端じゃない。市陸の駐車場まで満杯に近かったみたいです。
そのせいで、付近の道路は大渋滞。
結局、午後7時開演予定が5分以上遅れての開演になりましたけど、それでも間に合わなかった人がかなりの数いました。
1曲目のモルダウが終わってから入場してきた人が、けっこういましたから。
いちおう、ロビーにもモニターがあって、ホール内の演奏の様子は見られるんですけど、それにしても「モルダウ」目当てにチケット買った人もいるだろうに。それが聴けなかったとしたらなんと悲しいことよ、と思わずにいられない・・・。
うちは夫が松葉杖生活なので、とりあえず正面玄関で夫を下ろしてから市役所分館の駐車場に車を停めにいって、そこから走って芸文にもどって、なんとか開演に間に合いました。
東響コーラス
知人も何人かステージに立つので、とっても楽しみにしていた演奏会。
約4ヶ月間、15回程度のレッスンで、あれほどの迫力あるハーモニーを生み出すとは!
声の厚み、そろったトーン。本当に素晴らしいことです。
音大を出て学校で音楽の先生をしてる、なんていうメンバーもいるようだけど、家庭の主婦の方とか、サラリーマンを定年退職した人とか、専門に音楽教育を受けたことのないような人たちもたくさん混じってのコーラスなのです。
それぞれ、普段は地元の合唱サークルとか、合唱団で活躍中の人たちも多いので、この東響コーラスでプロの音楽家と競演するだけのレベルを身に着けるためのレッスンを受け、それがまた地元に還元されていく。新潟の合唱レベルが上がっていく。そんな好循環もあるのではないかな?
コーラスももちろん素晴らしかったけど、一番気に入ったのは、メゾ・ソプラノの小川明子さん。
なんといいますか、まるでチェロのような、声の響き。ビンビンきました。
調べてみたら、Podcastで彼女の演奏が聞けるんだな。
せっかくiPodがあるんだから、有効活用w
さっそくダウンロードして聴いてみることにします。
それとひとつ質問なんですが(誰にw)、今回はパイプオルガンの演奏付だったわけですが、えーと、芸文の場合パイプオルガンはちょうど指揮者に背を向けて演奏する形になるのです。とすると、指揮はどうやって見るのかな?おそらくパイプオルガンのところにモニタ画面があって、指揮者がモニタに映るようになってるのでは、と推測したのですが。実際のところ、どうなってるんでしょう。
Jupiter
雑誌や新聞の記事で見た人も多いと思うけど、今日は
「日本赤十字社新潟県支部創立120周年記念大会」
の日。
縁ありまして、その会に参加してまいりました。
とっても興味深く、勉強にもなった「リレートーク」(骨髄移植の話とか、震災時の医療協力の話とか・・・)。そのあとは。平原綾香のトーク&ライブだあ!
初生「平原綾香」でした。
曲目は
誓い
サークルゲーム
The Prayer(Tribute to Celine Dion)
シャボン玉(北原白秋の「シャボン玉とんだ・・・」っていう、あの)
明日
Jupiter
席が前すぎて、スピーカーに近くてアレだったけどもw
よかったですよ。
平原綾香という人は、地声が低い人なんだけど高音のファルセットがキレイで、しかも移行がすごくスムーズなので、音域がとても広いわけです。Jupiterなんて、普通の人にはとても歌えないよ、低すぎて(あるいは高すぎて)。
セリーヌ・ディオンのトリビュートアルバムに入る予定?の「The Prayer」と、「シャボン玉」は、これが初ステージ公開の歌だとか。なんとも有難いことでした。眼福ならぬ、耳福なり。
長岡花火フェニックスのJupiter以来、すっかり新潟づいてくれてるような平原綾香。
これからも、新潟をよろしくですw
それにしても、若い。落ち着いた声なので、まだ23歳と聞いて、ちょっとびっくりしましたよ。
周回遅れのランナー 2
iPod 5G(第5世代iPod)で動画を見る、の巻???
iPodだと自分のPC内のビデオクリップだの録画したTV番組だのも持ち歩ける、ってことだったので、今日は浅妻さんやreo君の情報を元にトライしてみたのだ!
つまりは手持ちの画像をmpg4に変換できればよい、そのためのフリーソフトがこちら。
「携帯変換君」
設定や変換の手順などは、こちらのサイトに詳しく書いてあるよ。
iPodのビデオをフリーソフトで作る
で、ソフトをダウンロードして、とりあえず手持ちの短い動画を変換してみた。
それが、あなた。
自分のPCに保存してあった手持ちの短い動画って、なんだと思います?
あれなんですよ。反町涙の記者会見。
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これが一番手近だったので、実験台に。涙。
このファイルをば「携帯変換君」のウインドウにドラッグ&ドロップしてやると、自動的に変換が始まって、終わるとiTunesのムービーライブラリにちゃんと追加されてる。ビデオの長さが1分20秒ほどなのだが、変換にかかったのは1分弱くらいかな。
で、iPodをPCにつないで同期させると・・・なんとまあ。
iPodの画面内で、ソリさんが号泣しております・・・(ふたたび涙)
くは。ノザの顔面にヒザ蹴り入るのがはっきり分かるよ・・・
ま、別に、こんなビデオを持ち歩かなくてもいいわけですが、見たことない人に見せて回りたいような気もするな。
ちょっとだけ、ね(謎
あと、ナイキのCMで、ロナウジーニョがリフティングするのとかも入れてみたw
うまいこと変換できてます。
長時間はこれからトライ。
永ちゃんのドキュメントの30分ものなど、変換してみようかと。
うふふ。