数?必修

高校必修逃れ、35都道県249校に拡大

全国の高校で卒業に必要な必修科目が教えられていない問題で、必修逃れの学校は26日、全国35都道県で計249校に拡大したことが読売新聞社の調べで分かった。
 また、大学推薦入試のため、未履修の科目を履修したように内申書を書きかえ、生徒の願書をすでに大学側に提出していた学校が、少なくとも富山、島根などで20校以上あることも判明。履修漏れ問題の波紋が広がっている。

p3.gifまだまだ広がりそうなこの問題。
高校が「大学進学率を競う予備校化」しちゃってるから起きたことだと思うけど。
私が出た高校はそもそも大学を受験する人が少なかったので(今はどうかしらないけど)、文系・理系の区分さえなかった。受験生向けに多少の補習はしてくれたけど、基本的に大学受験は「自己責任」wってことで、学校側が授業の面で受験体制をとってはいなかった。その分、自由にカリキュラムを組めていたように思う。
物理とか化学は実験が中心で、先生が開発した実験器具を使ってクラス対抗で体力測定したり、すごい楽しかったなあw
生物の時間は、お絵かきタイム!細胞分裂の様子を、1コマずつ先生が黒板に描いていく。それが実に精緻で美しい。自分の絵にうっとりしながら描画に没頭していく先生w それをぼーっと眺める生徒。
物理?は、どうも普通高校ではやらないような内容をやっていたようだ(実際、大学に行ってから同じ内容の講義を聴いたw)。
極めつけは、全生徒に 数?必修
これは、我が校の数学の先生たちの、それなりの思い入れがあったようだ。
数?必修と言っても、全部の単元をやるわけじゃなくて、やるのは「微分・積分」。
「微積分は、数?まで勉強してこそようやくその全体像が分かる」というのが、私の担任だった数学の先生の持論(?)。
せっかく高校に入って数学を勉強するんだから、せめて微積分とはなんぞや、くらいはマスターして社会に巣立って欲しい、たとえ実生活上は何の役にも立たなくても・・・。そんな理念だったようだ。後日聞いたところによると。
いわゆる「進学校」だと、そんなわけにはいかんのだろうね。
受験コースによってクラス分けされて、受験に必要なカリキュラムを重点に授業をこなしていく。余計なことをしてる時間なんてないんだろうね。
しかしあれだ。世界の歴史だの地理だのをろくに知らない(学ばない)ままに大学に進学して、エリートとして社会に巣立っていくんかいな。なんとも心配なことだべよ、日本の将来にとって。



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