イタリア〜ンな旅成田→ミラノ→パルマ→ボローニャ[1][2][3]→フィレンツェ[1][2]→ローマ[1][2]→ミラノ[1][2]→パルマ→ミラノ→成田


9/23途中で後続のICにも追い抜かれ、列車がミラノ駅に着いたのは、時刻表より1時間遅れ。もうすぐ午後7時だった。駅近くのホテルに荷物を預けてあるというOさんとは、「がんばりましょうね!」と声を掛け合って別れた。
まずは手荷物預かりに荷物を受け取りに行く。預けるときは大変だったけど、受け取りの方はスムーズに行った。そこから荷物を背負って、反対側にある空港行きのバス乗り場まで、駅構内の人混みをかき分けながら走った。空港へのシャトルバスが何台か止まっていたのだが、午後7時発のバスがまだ発車していなかったので、それに乗り込む。はあーーこれでとりあえずは一安心だ。あとは道が混まないでくれることを願うのみ。
しかし、やはりミラノの町中は渋滞だった。郊外の高速道路に出るまで、気が気ではなかった。シャトルバスの駅から空港までの所要時間は「約50分」ということになっているんだけど、結局ターミナルビルに着いたのは午後8時半近く。飛行機の離陸時刻まであと45分だった。

さて、ようやくターミナルに着いた。JALのカウンターでチェックインを、とのことだったので、近くのカウンターの人に場所を聞くと・・・。なんと!「それはこちらのターミナルではない」との答え。えええーーーーーっ!??そ、そう言えば、なんかバスから見た道路標識に「第一ターミナル」「第二ターミナル」って書いてあって矢印が分かれていたような・・・。もしかしてこれって、大変な間違い??バスもここが終点じゃなかったわけ??顔から血の気が引くのが自分でも分かった。
私たちがバスを降りた場所は第二ターミナルで、第一ターミナルには「黄色いバスで行きなさい」とのことだったが、表に出てみてもバスが見当たらない。タクシーも来そうにない。中央駅からのシャトルバスがやってきたので、第一ターミナルまで乗せてくれるよう頼んだのだが、それも断られてしまった。もう8時40分を過ぎている。離陸まであと30分しかない。泣きそうな気持ちであたりを見回すと、第二ターミナルの「到着口」のネオンが目に入った。そうだっ!出発口にはタクシーはいなくても、到着口ならタクシーがいるはず(早く気づけよ:苦笑)!もう私に走る力は残っていなかった。夫が到着口まで走ってタクシーをつかまえて来てくれた。
タクシーはすでにメーターが倒してあった。焦っているこちらの様子を見て取ったのだろう、夫は「50,000リラでどうだ?」と言われたのだそうだ。まあ通常の3倍くらい取られた気もするけど、もちろんもう値切っている暇はない。とにかく急いでもらった。第一ターミナルに着いたのは午後8時50分すぎだった。JALのカウンターが、これまたなんと遠いこと。走って走って、ようやくチェックイン。はあーーーーーー。疲れたあーーーー。間に合ったーーー。もう、髪はぐちゃぐちゃで悲惨な姿(笑)。出国審査のためパスポートチェックの列に並ぶと、列のずっと先の方にOさんの姿が見えた。お互い無事帰国できることを目で喜び合う(爆)。

結局帰国の便は、20分遅れの21時35分にミラノを離陸した。
成田に着いたのが翌日の16時。時間を飛び越してきたわけだ。空港の売店で、スポーツ紙の見出しが目に入った。「中田、パルマで初得点」。力が抜けて、笑ってしまった。これを見たくてわざわざパルマまで行ったのに、一番いいシーンは見られないわ、電車は遅れるわ、ターミナルは間違うわ・・・。悲惨じゃん(苦笑)。
二度と帰国の日に他都市に移動はしないぞ、と心に誓う(笑)。で、次はどこに行く?やっぱリーガ・エスパニョーラか?
(完)


by 渚@中途半端なバックパッカー
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