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バチカンのサン・ピエトロ広場




サン・ピエトロ大聖堂内部の天蓋
この下に聖ペテロの墓がある





9/20ヴェネチア広場に戻るともう2時だった。昼食は広場近くのセルフで。表に「ツーリストメニューあり」という看板が出ていたので入ってみた。太ったイタリア人のおじさんが、「万事オレに任せておけ」ってな表情で席を用意してくれる。まず出てきたのが、トマトソースのかかった団子みたいなもの。これが「ニョッキ」初体験。ガイドブックを見たら、ニョッキって木曜日の定番料理らしいんだけど、なぜ?そのあとチキンのグリル。ベイクド・ポテトも添えられていて、かなり満腹になった。

バスで駅前まで戻り、バチカンに行ってみることにする。テルミニ駅から地下鉄に乗りオッタヴィアーノ駅で下車、リソルジメント広場を通って歩いていくと、サン・ピエトロ広場に出た。ここで法王がミサを行う様子は、TVで何度も見たことがある。
サン・ピエトロ大聖堂の中に入ってみる。重厚で荘厳。観光地でもあるけれど、やはりここは信仰の場だった。内部の礼拝堂では実際に礼拝が行われていた。中央の天蓋の下に「サン・ピエトロ(=聖ペテロ)の墓」がある。昨日アッピア街道で見た「サン・セバスティアーノのカタコンベ」内に葬られていた聖ペテロの遺体をこの地に移し、聖堂建築が始まったのだそうだ。地下の遺構も見てきたが、歴代教皇の墓が整然と並んでいた。

広場で一休みした後、地下鉄でホテルに戻る。ちょうどラッシュ時刻だったのか、地下鉄は大混雑。こんな時にはスリに注意、っていうのがガイドブックに書いてあることなんだけど、そう言えばイタリアに来て以来、一度もそんな目に遭っていない。よっぽど金がなさそうに見えるのかな。トホホ(苦笑)。
夕食は近くのピッツェリア&リストランテで。ミネストローネスープと、揚げ魚の盛り合わせを食べる。味はまずまず。ピザをかまどで焼いている様子が見えて、楽しかった。

ホテルに戻り、これからの日程を練り直す。元々の日程は、「最終日にミラノでインテルvsラッツィオを観戦し、帰国する」というものだったが、このカードが夜開催に回されたため観戦不可能に。それで、最終日はお土産買ったりブラブラしようかと思ってたんだけど、なんとかもう一戦観戦したい。セリエAの予定をチェックすると、その日にパルマでブレシア戦があることが判明!パルマならミラノから1時間で行けるし、帰りの時間が心配なら前半だけで帰ってきてもいいや。なにせロベルト・バッジオ(はあと!)を生で見られるチャーンス!やたら盛り上がり始める渚(笑)。

9/21ホテルをチェックアウトし、テルミニ駅へ。ローマからミラノまでは飛行機で移動なので、テルミニ駅からフィウミチーノ空港(レオナルド・ダ・ヴィンチ空港)までは国鉄の直通電車に乗ることにする。自動券売機で乗車券を買い、29番ホームに向かう。これが、なかなか遠い。電車にたどり着いたのは発車時刻ギリギリだった。
空港に着いたのが11時過ぎ。チェックインを済ませ、空港内の売店でお土産を買い、セルフのレストランで昼食を済ます。
ミラノ行きの飛行機は12:30発。機内ではTV放送があって、イタリア版どっきりカメラみたいなのを放送していた。コメディアンが町中でいろんなハプニングを起こして、通行人の反応を見る、っていうのだったんだけど、これがなかなか爆笑もので、言葉が分からなくてもかなり笑えた。


ミラノの地下鉄一回券
窓口で買うとこんな切符が。



ミラノのドゥオモ




ステンドグラスも大理石の柱も美しい
再びの

午後2時前にミラノ・マルペンサ空港着。直通バスで中央駅へ。初日にミラノに着いたときは夜だったし、ゆっくり駅を見る余裕もなかったのだが、外に出て正面から駅の建物を見ると、これがまあ装飾も仰々しい巨大な建築物。ムッソリーニの頃に建てられたものだそうで。
ホテルへは徒歩で向かう。中央駅から約1km。相変わらず地図を頼りにウロウロしながらたどり着く。ジョージ・クルーニーを3割引したような男性がフロントにいて、「ボン・ジョルノ、マダーム」と迎えてくれる。くふふ。「マダーム」って、いい響きだわ(笑)

チェックインを済ませ、さっそく出かける。ホテルは地下鉄の駅に近いので、地下鉄でドゥオモ駅に向かう。電車を降りて地上に出ると、やっぱりすぐそこに「ドゥオモ」があった!今回の旅で立ち寄った各都市にドゥオモがあったけど、これまで見たどのドゥオモよりも美しい。繊細かつ華麗。まるでレースのような装飾は、石(大理石)で出来ているとは思えないほどの細やかさ。はあ、うっとり・・・。

近くにあるドゥオモ博物館で、500年に及ぶドゥオモ建築の歴史をしのぶ。様々な時代に、様々な様式で増築が行われ、1887年に現在の尖塔が完成したのだという。博物館内には、ドゥオモの木製のミニチュア(といっても高さ3メートルくらいの大きな物だけど)があって、この華麗なる建築物の全容をあちこちからじっくりと眺めることができた。
感心しながら館内を巡っていると、突然大声で「コンニチハ、アリガト、サヨナラ!」と声をかけられた。あまりの大声にびっくりして振り向くと、どう見ても博物館の職員かあるいは関係者、といった風情の立派なイタリア紳士。なんなのだ、いったい。しばし呆然とする。まあ、それだけのことだった。それだけのことだったのだが。
たまたま日本人を見つけたので、知っている日本語を使ってみたかったのかもしれない。しかし、しーんとして落ち着いた雰囲気の博物館の中で、いきなり大声を出されたときの気分と言ったら・・・。日本人であることを揶揄されたような、ちょっとイヤな気分だった。

「ガッレリア」を通り、スカラ座のあたりまで散策。夕食はガッレリア内にあるリストランテで。日本語メニューがあって、お店の人も器用に日本語を操る。この辺りはパックツアーの観光コースにも組み込まれているところだし、とにかく日本人が多い。ブランド名が入った大きな紙袋を抱えながら歩く、若い日本女性をたくさん見かけた。不況もどこ吹く風、か・・・。
(続く)


by 渚@中途半端なバックパッカー
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