イタリア〜ンな旅成田→ミラノ→パルマ→ボローニャ[1][2][3]→フィレンツェ[1][2]→ローマ[1][2]→ミラノ[1][2]→パルマ→ミラノ→成田



ユーロスター2等の車内
なぜかモザイク(笑)





コンスタンティヌス帝の凱旋門



コロッセオ






ローマのバス地下鉄1日券
9/19ユーロスターは、とっても快適!座席は向かい合わせになっていてまん中に仕切りがあり、引き出し式のテーブルがついている。背もたれも高く、乗り心地がいい。トスカーナの風景を楽しみながら、ローマに向かう。


13:05着。フィレンツェは雨だったのに、ローマは快晴だった。またまた歩いてホテルに向かう。二つ星のくせに「トレ・ステレ(三つ星)」という名前のホテル。おいおい(笑)。時代がかった建物の内部を改装してホテルにしてあり、ちゃんとエレベーターもある。テレビも付いてるし、思ったより快適な部屋だった。

一休みした後、さっそく観光へ。近くの地下鉄駅でメトロ・バス共通1日券を買い、まずはかの有名なコロッセオに行ってみる。
地下鉄でわずか3駅、コロッセオ駅で下車して表に出ると、なんと!!いきなりどーーんと、コロッセオが姿を表した。教科書にも載っている、テレビでも何度も見たことのある古代遺跡が、こんな「駅前」にいきなりあるなんてーー。なんだかショック(爆)。
とにかくまわりは遺跡だらけ。ローマの人にはこれが日常の風景なんだよね。紀元前〜紀元2世紀くらいの遺跡と共に生活しているわけだ。恐るべし、ローマ帝国。

駅から凱旋門の方を回って入場券を買い、コロッセオの中に入ってみる。内部の上階に展示場があり、コロッセオの歴史が分かるようになっていた。発掘された剣闘士(グラディエーター)の鎧や兜が飾ってあって、「風の谷のナウシカ」で見たのとそっくりの兜が!地下には、人間と戦わせるために飼われていた猛獣の檻も見える。ひぃぃぃ。
ムッソリーニが作ったというフォーリ・インペリアーリ通りを通って、フォロ・ロマーノの遺跡群を見ることにする。紀元前1世紀くらいから作られ始めた建物群なんだけど、その下にはもっと古い遺跡もあるらしい。共和制の頃にはローマ民主政治の中心地だったそうで、民衆が集まって会議をする場所もあった。人間はこんな大昔から「民主政治」っていうものを求めてきたのに、今の有り様はどうだ。ちっとも戦争も暴力もなくならないし・・・。はあ・・・。

広大な遺跡を歩き回って、疲れた。屋台でジェラートを買って食べながら一休みする。その間、西洋人から「カメラのシャッター押してくれません?」と頼まれる夫。2回も。よっぽど人が善さそうに見えるのか。いいことだけど。ごくろうさま。

最後にもう一頑張りっ。せっかくローマにきたんだから手を突っ込んでこよう(笑)ってことで、かつてベン・ハーのような戦車競争が行われた「チルコ・マッシモ」を眺めながら「真実の口」広場まで歩く。「ローマの休日」で有名な「真実の口」は、教会入り口の脇に、意外にあっさりとあった。ひっきりなしに人がやってきては、「口」に手を入れて記念写真を撮っていた。なんでも、もともとは古代の井戸の蓋だったとか・・・。

なんとかバスを乗り継いで駅近くまで行き、リストランテで夕食。ホテルに帰り部屋のテレビをつけると、チャンピオンズリーグのローマvsアンデルレヒトをやっていた。
思えば、11日のテロの影響でUEFAのゲームのいくつかが延期になったりしたのだが、詳しい情報がつかめないままイタリアに来てしまった。セリエAの日程は一応チェックしてきたが、UEFAの方はどうだろう。なんとかもう1試合くらい、観戦できないものだろうか・・・。せっかく生観戦したもののパルマvsボローニャはしょぼい試合だったし、見たかったインテルvsラッツィオは時間的にどうしても無理だし・・・。消化不良というか欲求不満というか。テレビを見ながらそんなことを考え始めていた。これが悪夢の始まり・・・(笑)。


アルケオバスの切符





サン・セバスティアーノ門
ここから先がアッピア街道




バスの窓から見るアッピア街道




ローマの水道橋
9/20今日はいよいよアッピア街道へ!
ローマと言えば「松」でしょう!「アッピア街道」でしょう!中学生の時に聞いた交響詩「ローマの松」のなかの「アッピア街道の松」。吹奏楽やってた人ならおなじみの曲だよね。ローマに行くなら、どうしてもこの目で見たかったアッピア街道。行くぞ、おー!
地下鉄とバスを乗り継いでまずはヴェネチア広場へ。ここから、アッピア街道を回る観光小型バス「アルケオバス」が1時間おきに出ている。乗りっぱなしなら2時間で戻ってこれるし、車内で見どころを説明もしてくれる。水道橋のところでは5分停車して、記念写真を撮る時間もある。途中何ヶ所か停留所があって、乗り降りも自由。ゆっくり見学したいところで降車し、次のバスに乗る、なんていうのもOK。オススメです(笑)。
ヴェネチア広場にはバス停がたくさんあって分かりにくいんだけど、西側の路上に小さな切符売り場の建物があって、そこの人に乗車場所を教えてもらった。バスの切符もそこで購入。1日乗り放題で15,000リラ。10時発のバスに乗ることができた。

サン・セバスティアーノ門をくぐると、いよいよそこからアッピア街道。すごい交通量だ。いまでも主要路線なんだろうか。
バスに乗っているだけではつまらないので、公園事務所でいったんバスを降り、レンタサイクルでアッピア街道を楽しむことにした。事務所にパスポートを預けて自転車を借り、さっそうと出発したのはいいが、なにせ道が狭い上に交通量が多い。しかも石畳なのでお尻が痛い・・・。とてもじゃないけど自転車で街道めぐりするのは無理だわ。とほほ。一応あちこち回って記念写真を撮ったりして1時間で自転車を返し、次の便のアルケオバスに乗る。

次に下車したのが「サン・セバスティアーノのカタコンベ」。カタコンベもぜひ見学したかったものの一つ。入り口で入場券を買うと、英語のガイドとイタリア語のガイドと、どっちがいいかと聞かれる。いえいえガイドなんか要りません、と思ったんだけど、ガイドなしの見学は禁じられているらしい。しょうがないので英語のガイドのグループにいれてもらうことにする。人数が集まるまで10分ほど待って、30人くらいの年配の外国人の団体と一緒に地下の共同墓地へ降りていく。
階段は狭く、内部は迷路のように洞窟が続いている。たしかに、ガイドなしでは無理だろう。壁の両面にいくつもくぼみが彫ってある。この一つ一つがお墓なのだ。すごい数だ。壁面に墓碑銘のようなものが残っており、葬られた人物の年齢などもわかるらしい。それと、キリストを象徴する絵文字として魚が描かれている。なぜか印象深い。
その他にもガイドの女性が「紀元2世紀頃のイタリアのキリスト教徒の風習では・・・」など、当地独特の物の考え方や習慣などを説明してくれていたんだけど、英語があんまり聞き取れず、すごく残念(涙)。美しい壁画や、装飾が施された墓所も残っており、説明が聞きたかったよう。

カタコンベを出て街道に戻ると、ちょうど次のバスが通り過ぎるところだった。慌てて走ってバスを止め、乗り込んだ。見覚えのあるガイドさんの顔。最初に乗ったバスが、一回りしてまたやってきたのだった。あとはバスの窓から、アッピア街道の風景を楽しむことにする。道の左右には松!そして古代の遺跡があちこちに見える。
しばらく行くと前方に、水道橋が見えてきた。わーすごい。延々と続く石の橋。これも生で見てみたかった風景だ。バスは公園のようなところへ入っていく。ここで5分間停車だというので、写真を撮る。
主な見どころはここでお終い。バスはヴェネチア広場に戻る道を走りだした。
ローマは1日にしてならず(続く)


by 渚@中途半端なバックパッカー
Copyright(C) NAGISA All rights reserved.
e-mail:y-nagisa@sam.hi-ho.ne.jp