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地下鉄1日(24時間)券
ドゥオモの絵入り





ミラノ・スカラ座
一応、記念に・・・



ピカソ展の入場券
入場は「14:30〜15:00」となっている
このように時間指定することで
入場者数を制限しているので、
館内ではゆったり見学できる。




インターネットカフェのID券
9/22朝起きると、雨が降っていた。それに肌寒い・・・。
パンとチーズ、カプチーノの朝食を済ませ、今日は美術館めぐり。例によって地下鉄の1日券(24時間券)を買う。自動販売機じゃなく、地下鉄構内の売店で「ビリエット・ジョルナリエーロ」と言って買うと、ドゥオモが印刷されたきれいな切符をゲットできた。

まずはブレラ絵画館へ行ってみる。18世紀に美術学校とともに創設された美術館で、イタリア絵画の歴史が分かりやすく展示されている。
中庭を通って階段を上っていくとチケット売場があり、オーディオガイドも貸し出してくれる。なんと日本語のガイドもあったので、二人用のものを借りることにした。しかし、「二人用」っていうのは1台の機械に長いコードのイヤホンが付いていて、1人は機械本体を耳に当て、もう1人はイヤホンで解説を聞く、というものなので、かなり身動きがとりづらくて困った。だって、「絵」って自分の感性にしたがって見たいでしょう。人のペースに合わせて歩かなきゃならないってのは、どうもねえ。やっぱりこういうものは、一人1台借りた方がいいね。ケチっちゃだめ。
説明自体は、ものすごく詳しくて、詳しすぎて困ったくらい(苦笑)。カラバッジョの生涯とか、いろいろ知らなかったことも分かって、おもしろかったんだけど。そう言えば、カラバッジョの代表的な作品のいくつかは、ちょうどこの時日本に貸し出されていて見ることができなかった。皮肉。

ガレッリアにあるマクドナルドで昼食(苦笑)。

現代美術館で「ピカソ展」をやっていたので、見に行く。入り口には十数人の列が出来ていたが、私たちが並んだ後に急に人が増え始め、あっというまに数十人の行列になっていた。小作品から舞台美術まで、百点以上はあろうと思われるピカソの作品の数々。今回の展示が特別展なのか、それとも普段からピカソの作品を収集している美術館なのか、よく分からなかったんだけど、こんなにたくさんのピカソ作品を一度に見たのは初めて。かなり見応えありました。

いったんホテルに戻り、明日のパルマvsブレシアの情報を調べるために、駅前にあるというインターネットカフェに行ってみる。とりあえず地下鉄で中央駅まで行き、駅前をぐるっと眺めてみると、駅を背にして左手にある建物の1階に、それらしきオレンジ色の看板が見えた。近づいてみると、やはり「インターネットカフェ」と書いてあり、小さなスペースに30台くらいのコンピュータが並んでいた。
1時間8000リラ(約500円)を前払いすると、IDの書いてあるカードを渡される。コンピュータにそのIDと任意のパスワードを入力すると、1時間利用できる、という仕組みだった。これって、世界共通?インターネットカフェなるものを利用するのは初めてだったので、ちょっとドキドキした。
さすがに日本語入力環境はなかったものの、フォントはインストールされていたので、日本のHPもちゃんと見ることができた。いくつかのサイトで、ゲーム開始時刻やパルマのスタジアムへの行き方の情報をチェック。駅からスタジアムまでは2km強あるらしい。バスやタクシーがつかまらない場合のことを考えると、前半だけ見て帰ってくる、というのが安全策のようだあった。もったいないけど、仕方がない。飛行機に乗り遅れたらそれこそ大変だもの。ということで、明日の計画はこれで万全だ。
さらにアルビのオフィシャルページで大宮戦に3−0で勝ったことを知る。「よっしゃーーー!!!」。遠い異国の空の下、ミラノのインターネットカフェで肩を叩き合って喜ぶ、あやしい日本人夫婦(笑)。

夕食は、中央駅構内のスーパーマーケットにあるセルフのお店で。夫はリゾット、私はピザを食べる。ピザを頼むと「オモチカエリ?」と日本語で聞かれて、おもわず「ううん」と日本語で答えてしまった(笑)。その後スーパーの中を見て回り、お菓子やフィルムなどを購入。2階のホームにある売店では、「トラベルワイン」なるものを買う。200ccくらいの紙パックのワインが3個セットで4000リラ。安すぎ(爆)。それでも、ホテルに戻って飲んでみたら結構美味しかった。










ガラガラのCISの2等車自由席
暢気にガゼッタ・デロ・スポルトを読む
9/23今日はいよいよ帰国の日。しかもパルマを往復してしてこなければならない。あいにく天候は雨。TVで天気予報を見ると、やっぱりパルマも雨らしい。せっかくのサッカー観戦なのに・・・。

ホテルをチェックアウト後、地下鉄で中央駅へ。
自動券売機で切符を買う。と、ところが、時刻表で調べておいた電車が画面に表示されない。おっかしいなあ・・・。もう一度よくよく手元の時刻表を見ると、乗ろうとしていた電車は「日祭日は運休」であることが判明・・・。これが、この日最初のつまづき。しかたがないので、画面に表示されている11:10発のCIS(スイスからやってくる国際列車の新幹線)の2等を購入。念のため、帰りの切符も購入しておくことにする。パルマ発16:26のIR。
これで切符の用意はできたので、駅の手荷物預かり所に荷物を預けに行く。すると、テロの影響なのだろう、大混雑のようす。預かる荷物の一つ一つをかなり細かくチェックしている。中に爆弾でも入っていたら大変なことになるもんねえ・・・。我々も、サブバックやら汚れ物の入ったナイロン袋やら、リュックの中味を全部開けさせられて大変だった。

出発まで時間が余っちゃったので、ブラブラする。駅構内には、空港の発着便表示のような、列車の発着を示す表示板があるのだが、なんだか今日は掲示がない。日曜日だからなのかな、機械が故障してるのかな、などとボンヤリ考えていた。
乗り込んだフィレンツェ行きのCISも、なぜかガラガラ。2等の最後尾なんか、私たち夫婦しか乗客がいない。なんだろねーと思いつつ、パルマに向かった。

ここからは後日談なんだけど・・・。実はこの日、ミラノでは国鉄のストライキがあり、午前の地方列車はほとんど運休だったのだそうだ。帰国してからネット上で知った情報なのだが、ストライキのためにこの日のパルマ観戦を諦めた、という日本人が何人もいたらしい。切符売り場の窓口には「ストライキで列車運休」という掲示がされていたらしいのだが、全く気づかなかった暢気な私(涙)。
おそらくミラノ管内のストライキだったのだろう。ユーロスターなど大都市間を結ぶ主要幹線は運休していなかったので、CISの切符は買えたのだ。ストライキは午前中で終わって、地方線の運行も再開されたらしいのだが、ダイヤの乱れは夕方まで続いていた。列車の遅れのせいで、私たちは大変な目に遭うことになる・・・。
ここからが苦難の連続・・・(続く)


by 渚@中途半端なバックパッカー
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