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アメリカ暮らし: 2003年10月アーカイブ

今日はアパートの近くにある、地ビールが飲めて料理もおいしいと評判のパブ&レストランに行きました。行列ができる店、って聞いてましたけど、ホント、平日の夜なのに行列ができてた。びつくり。

で、久しぶりにおいしいビールを飲んだっす!
アンバーとスタウト、ペールエールを飲んだんですけど、ペールエールはすっきりしててフルーティだったし、アンバーはまろやかで香りが高く、スタウトは・・・、スタウトは私が味見しないうちにダーリンが全部飲んでしまった(苦笑)

食事にはピザと、エビを使ったケイジャン料理を頼みました。このケイジャンのソースが濃厚かつスパイシーで、すごくおいしかった!

日本でも「ケイジャン料理」を出すお店があるらしいですね。
ケイジャンっていうと、ニューオーリンズとかアメリカ南部の料理っていうことになってるようですけど、ここインディアナでも「チキンガンボ」や「シーフードガンボ」などのケイジャン料理を食べさせるレストランがあります。スーパーでも、缶詰スープのコーナーで「ガンボ」を売ってるしね(これが結構いける)。

こちらに来たばかりの頃は、アメリカ料理って言ってもハンバーガーくらいしか思い当たらず、これがまたあんまり口に合わなくて、結局ご飯ばっかり食べてましたけど、いろいろ食べてみるとおいしいものがたくさんあるもんですね。
ターキーのサンドイッチは、かなりイケてます。日本と比べてパンの種類も豊富だし、具の種類や量もハンパじゃない(笑)。店頭で具をはさんでくれるんで、新鮮だし。これを食べちゃうと、日本のコンビニのサンドイッチを食べる気がしなくなります。

あ、日本に帰ったら「おにぎり」食べればいいのか?(笑)

えー、話が途中でしたね、奥さん。

大きなスーパーではレジに係の人がいて、買った物を袋に詰めてくれます。この時
"Paper or plastic?"
と聞かれたりします。
最初、これが全然聞き取れず「????」だったのですが、つまりは「紙袋にしますか?それともポリ袋にしますか?」ってことなのですねー。私は大抵ポリ袋(ゴミ袋に活用できるから)を選ぶので、
"Plastic, please"
と答えます。

このレジ袋、日本のスーパーのものよりはずっと薄手で、ちょっとしたことですぐに破れてしまいます。なので、重い物を入れる時は二重にしてくれたり、一つの袋にたくさん物を入れないようにしたり、係の人はなかなか大変そうです。日本のレジ袋って上等なんですねえ、と妙なところで感心させられます。

買い物客がお年寄りだったり、女性一人だったりすると、自動車のところまで店員さんが荷物を運んで、トランクに積み込んでくれたりもします。チップをあげようとしたら丁寧に断られたので、特別なサービスではなく通常業務の一環ってことなのでしょう。

今日は、スーパーで買い物する時のレジでの会話を勉強しましょう(笑)

品物を買い物カゴ(ワゴン)に入れてレジに持っていくと、まず最初にレジの人から
"Hi"
"How are you?"
などと声を掛けられます。ここで、にっこり笑って
"Hi"
"Fine, thank you"
などと答えましょう。これで、つかみはオッケーです(笑)

次にたいていの場合
"Do you have a ○○ card?"
と聞かれます。これは、そのお店のメンバーカードを持ってるか?ってことですね。

どのスーパーにも、簡単な手続きで発行してくれるメンバーカードがあります。このカードを持ってると、商品の割引があったり、クーポン券をもらえたりしますからお得です。カードを持っていたら「Yes」と言ってレジの人にカードを渡しましょう。バーコードを読み込んでから返してくれます。

もしまだカードを持っていなかったら
"How can I have it?"
とか聞けば、カードの申込書をその場でくれたり、あるいはカスタマーサービスのカウンターを紹介してくれたりします。住所と名前を書くだけで、その場ですぐカードを発行してもらえることが多いです。

カードといっても大きなものではなく、キーホルダーにつけて持ち歩けるタグのようなものが多いようです。私も3ヵ所のスーパーでメンバーになりました(写真参照)。会員割引を上手に利用すると、結構な節約になるんですよ、奥さん!

写真は、大学構内にあるMAC(Musical Arts Center)のロビーです。この日はオペラを見に行ったんですけど、普段とは違ってロビーの雰囲気も華やかでした。

とくにドレスコード(服装指定)があるわけではないんですけど、やはりオペラを見に行くとなると、みなさん多少はお洒落をするようですね。男性ならスーツ、女性ならカクテルドレスとか、ドレッシーなワンピースとか・・・。服装を考えるのって面倒と言えば面倒なんですけど(苦笑)、そういう雰囲気を楽しむというか「空気を読」んだお洒落をするっていうのも、大切なことなのかもね、と思ったりします。

もちろん、学生や一般市民向けに安い料金で上演されているオペラですので、ジーンズにトレーナー姿の若者とか普段着の人も多いです。チケットは、一番いい座席でも30ドルです。この料金で、オーケストラ付きのオペラが生で見られるんですから幸せなことです。

新潟の友達からハガキが届きました。
しかも、アルビのポストカード(マルクスがゴールを決めて喜んでるシーンの)で。

嬉しかったなあ・・・。
この人、そんなにサッカーファンって人ではない(どっちかというとバスケファン)んですよね。

私がジミー(ジェームス・ディーン)ファンだということは、あまり知られていないかもしれません(笑)。
高校の頃は、サーキュラースカートにサドルシューズなんか履いて50'sスタイルで粋がってたわけですが、まわりの男の子たちはたいてい白いTシャツに真っ赤なスイングトップで、「理由なき反抗」のジムを気取っていたものです。

ところでなんと!私の住んでるブルーミントンから車で2時間半ほど北東に行くと、ジェームス・ディーンが育った町、フェアモントがあります。毎年9月30日(ジミーの命日)の前後にはメモリアル・フェスティバルが開かれて、世界各国からファンが集まるんだそうです。

なんという偶然!なんという幸運!
つーことで、積年の夢(うそ)が叶いまして、日曜日にジミーの故郷フェアモントに行ってきました。

人口3千人ほどの小さな町の真ん中にある「James Dean Gallery」には、学生時代の写真やら小学校のノートやら、自筆の手紙やら油絵やら、「エデンの東」で実際に着てた衣装やら、お宝がザクザク!貴重なビデオクリップが上映されてたり、ジミーが表紙を飾った雑誌やら映画のポスターやらが所狭しと並べられてて、もうウットリして長居してしまいましたさ(笑)

写真集やビデオをお土産に買って、そのあとHistorical museumとかジミーが通っていたフェアモント高校(今は廃校になって建物だけ残ってる)を見て回りました。もちろん、お墓参りもしてきたよ。町からすぐのところに結構大きな墓地がありまして、ジミーは今でもそこに眠っています。墓石は、噂に聞いていたとおり、まわりに削り取られた跡がありました。熱烈なファンが少しずつ削って記念に持ち帰るからだそうな。困ったもんです。

あ、もしこれからフェアモントに行く人がいたら、参考までに一言。James Dean Galleryのドアを開けると、いきなりデカくて黒い犬が駆け寄ってきますのでびっくりしないように(笑)。彼女(?)の名前は「アブラ」(正確には「エイブラ」)と言いまして、とてもおとなしい犬です。名前の由来は、もちろん「エデンの東」から。

えーっと、今日は我が家でお友達のご家族を招いてミニ・パーティです。
って言っても、チキンを焼いて温野菜を添えて、後はピザをデリバリーで頼んで(苦笑)、ってだけのことなんですが。

夕食に招いたり招かれたり、っていうのがよくあるんですけど、お客様をよぶからといって特別に豪華なものを用意するわけではなく、ごく普通の食事だったりします。招かれる方も、サラダを持っていくとか、デザート用のアイスクリームを買っていくとか、そんな感じです。

日本だと、お客様をお招きするとなると何となくオオゴトになってしまうわけですが(うちだけか?苦笑)、こんなふうに気取らずにやればいいんですよねえ。何と言っても、大勢で飲み食いするって楽しいですからね。

とか言ってるうちに、ちゅきの鍋が食べたくなってきました。爆。

せっかくNYに行ったので、国連本部を見てきました。
1時間ほどかけて国連内部を見て回るガイドツアーがあるので、それに参加してみたんですけど、安保理の会議室とか総会を開く大会議室なんかにも入れて、興味深かったです。20名ほどのツアー参加者の国籍も、モンゴル・デンマーク・中国・アメリカ国内など様々でした。

兵器削減のコーナーに、広島・長崎の原爆被害のパネルがたくさん展示してあるのには少し驚きました。核兵器は大量破壊兵器の最たる物だし、それが現実に使われた唯一の悲惨な事例が「広島・長崎」なのだから、展示してあって当然と言えば当然なんですけど、アメリカでこういうものを目にするとは思わなかったものですから・・・。
もっとも、国連は、アメリカに在ってもアメリカではない、わけですけども。

ところで。
PENPALSのCDを聞いてると、どうしても「9.11」のテロからアメリカのイラク攻撃、そして現在のイラクの状況のことを考えてしまいます。

「摩天楼も砂漠もないさ・・・」

摩天楼の国が、あきれかえる正義をふりかざして砂漠の国に攻め入って、果たして「PEACE!」と叫べる時代を生み出せるのでしょうか。

せっかくアメリカにいるんだからあちこち見ておこう、ということで、4日間ほどニューヨークに行って来ました。
インディアナポリスからニューヨークまでは飛行機で2時間ほど。ふつーに観光旅行だったわけですけど、まあかなりおもしろかったな、いろいろな意味で。

まず度肝を抜かれたのが、運転手の運転の荒さですか(苦笑)
行きは、空港からマンハッタンのホテルまでシャトルバスを使ったんですけど、バスの運転手と後ろから来たタクシーの運転手が運転中に罵り合いになりまして。挙げ句の果てにですよ、片側三車線の道路で、バスの運転手が左に幅寄せしてタクシーを無理矢理止めて、自分もバスを降りて、路上で怒鳴りあいを始めるの。その間シャトルバスは真ん中の車線に止めっぱなし。後ろからはクラクションの嵐で、うちら乗客は呆然・・・。

生き馬の目を抜く、ってのはこういうのを言うんですか?笑。
割り込みもすごいし、一方通行は多いし渋滞はするし。
田舎者にはコワイところですた(苦笑)

地上の交通がそんなふうな感じなので、移動には主に地下鉄を使ったんですけど、こちらはかなり快適でしたけどね。

写真はセントラルパークにある「IMAGINE」の碑。このすぐ近くにダコタアパート(ジョン・レノンとオノ・ヨーコがかつて住んでた高級マンションで、ここの玄関先でジョンが撃たれて亡くなったところ)があります。

こちらの人は、あまり高額の現金を持ち歩きません。
ほとんどの買い物がクレジットカード・デビッドカード、あるいは小切手で支払いが済むからです。100ドル札はおろか、50ドル札さえめったに見かけません。以前自動車の点検代20ドルちょっとを100ドル札で支払ったら、店中のレジからおつりを掻き集めてたほどです。

年輩の人ほど小切手を使うようで、スーパーのレジで小切手にサインをしてる姿をよく見かけます。どんな少額でも小切手で払うことができますし、逆に「現金はお断り」っていう店もあると聞きます。
小さな紙切れに金額とサインを書くと、それが現金同様に通用する、ってなんか不思議ですよね。支払いに小切手を使われるとレジ待ちに時間がかかるわけですが、日本ではお目にかかれない光景なので、多少待たされても苦になりません。

私は、日常の買い物の支払いには主にデビットカードを使います。
これは銀行のATMカードと兼用になっていて、スーパーのレジで合計金額の計算が済んだ後、備え付けのカードリーダーにカードをスライドさせて暗証番号を打ち込むと、買い物した金額が自動的に銀行口座から引き落とされる、っていうもの。ほとんどのドラッグストア、食料品店で使えます。郵便局で郵便出すのにも使いました。

このデビットカードのおもしろいところは、スーパーのレジでも銀行のATM同様にお金をおろすことができる、っていうことです。レジの機械の支払い確認画面で「Cash Backしますか」と聞いてくるので、「Yes」にして金額を入力すると、その金額が口座から引き出され、現金として受け取ることができます。
普通に現金で買い物をしてる場合を考えれば、3ドルのものを買って10ドル払ったら、おつりを7ドルもらいますよね。デビッドカードのCash Backは、それをオンラインでやってるようなもので、自分の口座から多めにお金を引き出しておつり分を現金で受け取る、っていう感じでしょうか。

ATMで現金を引き出す場合、他の銀行のATMから引き出すと手数料が取られたりしちゃうわけですが、スーパーの支払い時にCash Backでお金を引き出せば手数料はかかりません。24時間営業のスーパーも多いですし、これはなかなか便利なものです。
スーパーのレジでお金をもらって帰ってくる、っていうのも、なんか不思議な感じなんですけどね(笑)

週末はあちこち出かけて過ごしました。
金曜日は、車で1時間ちょっとのコロンバスという町にある和食レストランでお食事と、日本酒の買い出し(笑)。初めて制限時速55マイル(90km)の道を走ったので、緊張で肩が凝りました。なにせ、これまで近場で買い物するのに運転するだけだったから。
組長、肩揉んでくれい(苦笑)

土曜日は、これまた車で1時間半くらいのところにあるアーミッシュ・ビレッジに行って来ました。

「アーミッシュ」については、知ってる人は知ってると思うんだけど、知らない人は自分で調べてね(爆)。っていうか、私が生半可な知識で書くと誤解を生ずるかもしれないんで。端的に言うと、文明生活を拒否して自給自足のコミュニティを保っているプロテスタントの一集団ってことになるでしょうか。電気を使わない、自動車に乗らない、質素な服装、広大な畑を耕す姿が特徴かな。もともとはドイツ系の宗派らしいのですが、新天地を求めてアメリカにやってきて、ペンシルバニアやインディアナなどにコミュニティを作って生活しているそうです。
生活の基本は農耕で、作物を町の朝市に売りに来たりして現金収入を得ているようですけど、彼らの作るトマトは絶品らしく、一度食べたらほかのトマトは食べられない、ってくらいのものらしいです。
私はだいぶ前にアーミッシュの暮らしぶりを紹介した番組(たぶんNHK)を見たことがあるんですけど、無地のワンピースに白いオーガンジーの帽子をかぶった女性、小さな黒い馬車(バギー)に乗って移動する姿などが印象に残ってました。

さて、アーミッシュ・ビレッジは予想とは違って、妙に観光化した土産物店があったりして、ちょっとがっかり。どこの観光地に行ってもそうだけど、手頃な値段だなと思って品物を手に取ると、「Made in China」だったり「Made in India」だったり。世界の現実を目の当たりにさせられます・・・。

ちょっと話は脇道にそれますけど、アメリカにも百円均一ショップみたいなのがありまして(こっちが元祖か?)、うちの近所にあるのは「Dollar Tree」という店。ここでも、「え、これが1ドル?」と思うようなものは大抵中国製、インド製、インドネシア製などです。アジアの貧困が世界の安売り製品を支えているんですかね。

話を戻しまして、アーミッシュのハンドメイドの鉄製農具やらパッチワークキルトやらは、それなりの値段で売られていました。お土産に、マシュマロにフライドココナッツをまぶしたお菓子を買ってきたんですけど、これは激ウマだったです。
アーミッシュ料理が食べられるレストランは、大混雑だったです。ビュッフェ形式で一人約10ドルで食べれるんですが、これがなかなかイケます。パンもマッシュポテトもおいしかったし、セロリ風味のヌードルもよかった。スペアリブやフライドチキンもありました。

団体だとアーミッシュの農場を馬車で回るツアーがあるようです。そういうのに参加すれば、ある程度アーミッシュの暮らしを垣間見ることができるんでしょうけど、時間もありませんでしたし、興味本位でのぞきに行くようなものでもないと思いましたので。

写真は、アーミッシュの人たちがつかう耕耘機。これを馬にひかせて畑を耕している写真がパンフレットにありました。

「Indiana Daily Student」という大学の学生たちが編集している日刊紙がありまして、free(無料)で新聞スタンドに置いてあるので、英語の勉強も兼ねて読んでいます。

おとといの紙面は、音楽学部のマスターキー紛失を放置してたら2万ドルのバイオリンやオーディオセットが盗難にあった話、そして21歳未満の飲酒問題がトップを飾っていました。
その飲酒問題に絡んで取り上げられていたのが「テールゲートパーティ」です。うちらにはお馴染みの言葉ですね!

今週末は、インディアナ大学アメフト部のホームゲームがあります。ホームゲームがある日を「Homecoming Day」と呼ぶらしく、学生やら同窓生が各地から集まってくるのでスタジアム周辺の道は大混雑するらしいです。フットボールスタジアムは、これまたキャンパス内にありまして、聞いた話では「5万人収容」とか(実際に行ってみましたけど、ビッグスワンより大きい感じはしなかったんですけどね・・・)。
ま、5万人集まったらどんな混雑になるかは、容易に想像着きますよね、アルビサポーターなら(笑)

でもって、スタジアム周辺では当然、盛大にテールゲートパーティが開かれ、ビールをがぶ飲みして泥酔する学生が続出・・・ということらしいのです。
しかしアメリカでは、21歳未満の飲酒は禁じられています。それに本来は、公園や道路など公共の場所での飲酒も禁じられているはず・・・(テールゲートパーティは黙認されているのかな?)。そこで、警察が出動して飲酒を取り締まる、ということらしいのです。警察のコメントは「天気がよくて気温が上がれば飲酒者は増えるだろう」とのことです。ごもっとも。

お酒を買うために運転免許証やら身分証明書を偽造するケースが後を絶たない、と新聞にありました。確かに酒屋さんなどには「Need 2 Photo-IDs」(写真入りの身分証明書が2通以上必要)と大きく書いてあります。たとえば「免許証と学生証」など。わざわざ2種類のIDを提示させてまで年齢を確認するんですかね。
なぜこの国が、これほどまでに「飲酒」に厳しいのか、それはよく分かりません。こうでもしないと国が滅びてしまうかのような、そんな危機感さえ匂わせる厳しさです。宗教的・歴史的な背景があるのはもちろん分かるのですが、それにしても「そんなにしてまで」と思わずにはいられない。ああ、日本人でよかった(苦笑)

今日は久しぶりに、キャンパス内をゆっくり散策してみました。

夏に来た時とはすっかり様子が変わって、木の葉が色づいて本当にきれいです。レモンイエローあり、モミジのような紅色あり、赤銅色あり、炎のような赤あり。ちょっと日本では見たことのないような葉色をした木があちこちにあって、思わず足を止めてしまいます。

夏と変わったといえば、リスもそうです。
どのリスもぷっくり太って、樹上から落ちてくる木の実を頬ばったり、一生懸命地面に埋めたりしていて、必死そうなその姿は微笑みを誘います。たまにリスと目が合うんですけど(笑)、逃げようかどうしようか一瞬困ったような顔になるのも、何とも可笑しいものです。

もっとも、一番違うのは人間ですけどね。
7月に来た時は夏休み中だったので、人口も少なかったのですが、学期が始まるとさすがにキャンパス中に人があふれているっていう感じです。なにせ、3万8千人も学生がいるわけですから。車の通行量も増えましたし、お店に行っても混雑。

11月にブルーミントンの市長選挙があるようなんですが、学生の投票権ってどうなっているのかな。民主党の候補はインディアナ大学卒の前州議会議員、共和党の候補は地元の経済人。絵に描いたような図式のようですが、どちらも学生票の取り込みに熱心なようです。どの程度の学生が選挙権を持っているのかわかりませんけど、人口の過半数が学生なわけですから無視できないのは当然ですよね。

なぜだか、テントウムシが大発生しています。
サンバなんか歌ってる場合じゃありませんよ、奥さん!

鉄筋のアパートなんですが、なにせ築30年以上は経っているところで、あちこちに隙間があるらしいのです。ここ11階にある我が家にも、ここ数日、どこからともなく小さなテントウムシがたくさん入り込んできます。
朝起きると、リビングの照明のまわりに、黒く小さくうごめくものが無数に・・・。

で、

「きゃーーーーーー!!」

と、ヒッチコック風に悲鳴を上げてもみたくなるってもんです。

以前から住んでる人に聞いたら、この季節は毎年そうなんだっていうんですよね。どうしてるんですか、って聞いたら、どうしようもない(苦笑)ってことで。えーん。
我が家は最初、掃除機で吸い取ってたんですよ(うへえ)。でもね、ホントにキリがないの。次から次へと入ってくるんですってば。それでついに、窓枠と壁の隙間にティッシュペーパーを詰めたりして、完全防御態勢に。明日はガムテープを買ってきて、隙間をふさいでしまおうと思ってます。

サッカーを見に行った日は最低気温が氷点下まで下がったんですが、ここ数日はぽかぽか陽気です。木曜日は最高気温が摂氏27度まで上がるでしょう、って・・・。はあ、全く変化に富んだ気象ですこと。内陸だから寒暖の差が激しいとは聞いてましたけど、こんなにとはねえ。
こうしてみると、日本ってホントに穏やかなんだなあと思います。

写真はアパートのまわりの風景です。ちょっとずつ紅葉が進んでるのが分かりますかね?

土曜に引き続いて、日曜の夕方はアパートメントの近くでバーベキュー・パーティがありました。
これもまたゲストでよばれたので、参加してきました。

ここインディアナ大学にはいろんな国から研究者・留学生がやってきてるわけですけど、この日は韓国からきた留学生の人とたくさんお話をしました。
彼が高校生の頃は「安全地帯」や「中山美穂」がアイドルだったとか、韓国でも「宮崎」のアニメは大人気だとか。日本のcartoonは韓国でもたくさん放送されているそうです。それに比べて自分が韓国について知ってることといったら・・・チョー・ヨンピル、ケイ・ウンスク(それだけかよ)。ちょっと恥ずかしかったです、無知で。
あ、サッカーの話ではそれなりに共通の話題がありましたよ。チェ・ヨンス、アン・ジョンファン。そしてW杯のこと。あたりがすっかり暗くなるまで立ち話をしてしまいました。

日本からの留学生も5人くらいいたかな。アメリカ滞在2年・3年とかいう人がほとんどで、長い人では8年もいるそう。ウチら夫婦が一番の新参者、しかもたった9ヶ月しか滞在しない、ということで、いかにも「お客さん」って感じですかね(苦笑)。

アメリカで学位を取ろうとしてる留学生さんたちは目標がはっきりしてるし、できればアメリカで就職先を見つけたいと思ってる人も多いみたい。みんな、とてもパワフルでエネルギッシュでアグレッシブです。ま、そうでもないと、この国で生活していけないのだと思いますけど。

参加者の一人は、パーティが終わってこれからどうする?って聞かれて「図書館に行く」って言ってました。日曜の夜は、大学の図書館がとても混むのだそうです。なぜかというと、月曜提出のレポートを書き上げなきゃならないから、ですって。
アメリカの大学生は勉強してまっせ!どうです、日本の学生の皆さん?

土曜日の夕方、知人の家のパーティに招待されたんで、夫婦で行って来ました。

そのお宅、ブルーミントン郊外の高級住宅地(別荘地?)にありまして、なんでもそのあたりには超有名なロック歌手の家もあるとか(誰やねん)。
車で行ってみると、あたり一帯はゴルフ場を含む広大なリゾート地になっていて、駐車場のゲートのようなのをくぐった中にプライベートな住宅(別荘)が点在しているようなとこでした。たまげた。

夕方5時からのカクテルパーティだったですが、カジュアルなホームパーティということで、みんな普段着でリラックスした雰囲気。ゲストは、うーん、30人近くいたかな?ホストであるL夫妻の仕事上の関係者とか、プライベートな友人とか、いろんな年代の人が来てました。
一応、マイダーリンとダーリンが所属している部署のProf.がこの日のメインゲストだったんで、それぞれ自己紹介させられて、あとはワインやらジュースやらを手に、用意されたお料理をお皿に取って食べながら、お部屋のあちこちでゲスト同士が歓談。ってとこでした。

台湾からインディアナ大学のビジネススクールに留学してる女性と「漢字談義」に花が咲いたり、来日経験のある老夫婦と日米の風俗の違いの話題で盛り上がったり、結構楽しい時間をすごせました。
彼らが日本に来たのは春だったそうなんですけど、桜の木の下で敷物をしいて座ってるビジネスマンがたくさんいたので、ビックリしたそうです(笑)。ちょうどお花見シーズンだったんでしょうねえ。ダーリンが、日本の「花見」と新入社員の「場所取り」の話をしたら、たいそう受けて爆笑してました。あはは。

そうそう、ブルーミントンの高校で、選択科目の外国語で「日本語」を習ってるっていう高校生がいて、びっくりしました。フランス語・スペイン語・イタリア語・日本語から選択するんだそうですけど、日本語はちゃんと日本人の先生が教えてるそうです。毎日授業があるんですって。ひらがなはすっかり覚えたけど漢字は難しい、って言ってました。「日本人にとっても難しい」と言ったら納得してましたけど(苦笑)

そんなこんなで夜の8時くらいまで、楽しい時間を過ごしました。日本からの客人っていうことで、まわりの人が気を遣ってくれたおかげです。
もうちょっと英語力があれば、こちらからも積極的に話しかけられるんでしょうけどね。

既報の通り、大学リーグのサッカーを見に行ってきました。

学内に、そうですねえ、五十公野陸上競技場より少し小さいくらいのスタジアムがあって、そこがサッカーの競技場になります。
詳しい様子は別にページをおこそうと思ってるんですけど、まあノンビリした雰囲気を味わえて、それはそれでおもしろかったですね。

カレッジスポーツにはつきものの「チアリーダー」(寒くてジャージ着てた。げんなり。笑)と、メインスタンドにはブラスバンド。試合中にCMを読み上げる場内放送。相手チームのFK時に「ブーイングしろ」と出る電光掲示板。ハーフタイムにピザ屋がピザを客席に投げ入れるパフォーマンス。何もかもが新鮮(爆)。

で、そのブラスバンドが演奏する曲目の中に、あれがありましたんです。ベガルタ仙台のサポートソング。「俺たちとともに、レディゴー!」っていう、あれ。聞き覚えのある懐かしいメロディが聞こえてきたんで、思わず歌ってしまいました(笑)
これって、元歌は何ていう歌だったんでしょうか。ほかにもこれをサポートソングに使ってるチームってあるんでしょうかね、有名どころで。私はちょっとほかでは聞いたことがなかったもんで。

ふと思いました。
こんな場合でも、どっちがパクった、なんて言い出すやつがいるんだろうか、と・・・。

いやーん(殴)


昨日初めて、こちらで車を運転しました。
ダーリンに助手席に乗ってもらって、教えてもらいながらでしたが。

今日はさっそく一人立ち(早い)。近所のショッピングセンターまで車で買い物に出かけてみました。ドキドキでしたけど、やればできるじゃん!えらいぞ、自分(苦笑)

運転する上で苦労するポイントは、大きく分けて二つ。

一つは、自動車の構造上の問題。車が左ハンドルで、かつシフトレバーが座席脇ではなくハンドルのところについている。これを右手で操作。ウィンカーとワイパー操作は左手。つまり、もし日本でこの車を運転したとしても慣れるまで時間がかかりそう。しかも、いきなり3000ccの7人乗りを操るなんて、ねえ。BFだって運べそう(笑)。

もう一つは交通法規。アメリカなのでもちろん車は右側通行。それだけでなく日本とは違ったルールがいくつかあって、一番違うのが、「(とくに表示がない限り)前方が赤信号であっても、安全であれば右折してよい」っていうルール。そのほかは概ね日本と同じようなルールなんだけど、やたらと一時停止が多かったり、歩行者優先が徹底していたり、気を遣うことが多い。

んなことで、最初はそろりそろりと走ってみました。やってみると案外簡単なもんで、まっすぐ走ってる分にはどうってことない。左折の時に入る車線を間違わないように「右側、右側」って唱えてるくらいで(笑)、あとは楽勝です。
駐車場に停める時も、なにしろどこに行ってもスペースが広いんで、そんなに苦労することはありませんでした。ほっ。

Krogerっていうスーパーマーケットで、ビール2ダースやらミネラルウォーターやら肉やら野菜やらトイレットペーパーやらしこたま買い込んで車に積み込んでると、これぞ「アメリカンライフ」っていう感じがしますね。笑。

昨日外を歩いたら、空気が冷たくて頭痛がしてきました。

夜になって、アパートに暖房が入ったというアナウンスがありました。
空調のスイッチを入れて温度調整すると、ほんわかと暖かい空気が・・・。ああよかった、ホッとした(笑)。これで、部屋の中で鼻水流さなくても済みそうです。

ところで、日中何をしているかというと、今は折り紙を折っています。
土曜日にパーティによばれているんだけど、何かお土産をと考えたら、やっぱり日本的なものが喜ばれるかなと思って。
千代紙をたくさん持ってきていたので、それを使って、本を見ながら三角形の小箱を作ってみました。なかなか綺麗な出来映えです(自画自賛)。

あ、今夜はサッカーの大学リーグを見に行く予定です。ホームゲームがあるんですよ。何かスポンサーからの提供品もあるらしいんで楽しみ。ちなみに、インディアナ大学サッカー部のユニは「adidas」です!(笑)

いよいよ10月ですね。
こちらはまだ9月30日の夜なんですけども。

それでですよ。明日の予想最低気温が「33F」!
摂氏に直したら1度ですよ、1度!最低気温1度。

ホントに寒いです。向かいの人は、もうダウンベスト着てました。最高気温が20度以上になる日も、もう無いようです。
このまま寒くなってしまうでしょうねえ、ここは・・・。
先が思いやられます(苦笑)

先週末は、ゲストをお見送りついでにシカゴに行って来ました。
ようやくアメリカで都会を見たぞ(笑)

シカゴは工業の街、労働者の街。
土日に行ったので余りその実感は湧かなかったんだけど、個性的な高層ビルが林立する姿はなかなか魅力的なものでした。
シカゴ川から船でシカゴ名物の建築群を見学して回る「アーキテクチャー・クルーズ」ってのに乗船したんですけど、これがとってもよかったです。シカゴという街の歴史も説明してくれるし、川沿いに建ってるビルなら足元から眺めることができるし。

翌日シカゴ美術館にも行きましたが、思ったより混んでませんでした。フィレンツェでウフィツィ美術館に行った時のような混雑を予想してたんですけどね。シカゴは街自体が観光地っていうわけじゃないから、ツアーで美術館見学なんていうのはあまりやってこないんですかね。
とにかく、ルノワールやモネなどのフランス印象派の絵画を中心に、ゆったりと堪能することができました。

写真は、シカゴの街角でテナーを吹いてたおじさん。
街角で聞くジャズって、なんとなくシカゴっぽいかな、と。

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