インド旅行'05: 2006年1月アーカイブ
いつもは好々爺な杉浦直樹がすんごく怖くて、ついつい2週目も見てしまった「輪舞曲」。
で、引き続きチャンネルはそのまま!で見てしまった「ウルルン滞在記」。
なんと、インドはラジャスターンの遊牧民の特集でありましたな。グッ・タイミン!
うちらがインドに行った12月は「乾季」なので、ライカ族はお留守だった模様。
赤いターバンを巻いた男たちの姿はなかったけど、砂漠で羊を追ってる女性や子供たちがいたなあ。
もしかしたらあれはライカ族の、残された家族だったのかも。
「インドで酔っぱらおうと思うな」
「地球の歩き方・インド編」にもそう書いてあるとおり、インドで飲酒はあまり好まれない。イスラムは飲酒厳禁だし、ヒンズーでも好まれないようだ。
もちろん観光客の飲酒を咎めるようなことはないし、街中にはビールを出すレストランもあれば、数少ないながら酒屋もある。でも、日本のように気軽にいつでもどこでもアルコールが入手できるというわけではないので、私たちのようなノンベジ(飲んべえジジイ)は、街に入るたびに酒屋の看板を探すことになる(笑)。
レストランで飲むビールはキングフィッシャー。ラガー(現地の人は「レジェール」と発音)とストロングがある。ストロングはアルコール8%で、うっかりいつものペースで飲むとけっこう酔ってしまうから注意w
ホテルでの寝酒用に買うのはラム酒。ストレートでちびちび飲めるところがいい。なにせ衛生的な水や氷を確保するのが困難なインドでは、ストレートで飲めるものが一番、らしいのだな(経験者談)。ブランドはいくつかあるようだけど、オールドモンクマクダウェルというラム酒がおいしかった。屋台で買ったカシューナッツをつまみに、ベッドでラムをちびちび。
ちなみにこのオールドモンクマクダウェル、ハーフボトルで135ルピーくらい、フルボトルだと200数十ルピーで買える。日本でも売っているかどうか検索したら、なんと。日本の通販で扱ってるのだと5000円以上もする!びつくり!5倍以上だよ。2100円だそうだ。インドで買うのの3倍くらいだね。
※お酒の名前を間違えてました。1/11に訂正しました。
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インドでは、主に宗教的な理由から、メニューは「ベジタリアン」向けと「ノンベジタリアン」向けに分けられているのが普通のようだ。
ジャイナ教の人はいっさい肉食をしないそうだし、ヒンズーでも上位カーストの人は肉食を避けるらしい。そういう人たちは当然ベジタリアンメニューを選択することになる。私たちは「ノンベジ」メニューから食事を選ぶが、その場合でも牛肉や豚肉はないので、マトンやチキンを注文することになる(牛はヒンズー教で聖なる生き物、豚はイスラム教で不浄の生き物とされている)。
そんなふうに宗教上の禁忌があるので、自分で作る食事ならともかく、市販の食べ物にどんな原材料が使われているのかは重大な問題になる。そこで、市販の食べ物のパッケージにはこんな日の丸みたいなマークがついている。
緑色の日の丸風マークは「ベジタリアン」の印。これが赤色だと「ノンベジタリアン」の印になるんだそうだ。
デリーでベジタリアンレストランに入ったけど、肉が食べれないから貧相なメニューしかないかというとそうでもなく、豆を使ったカレーとか、野菜を使ったペースト状のモノをドーサ(クレープのようなもの)につけて食べたりとか、かなりいろんな料理があってびっくりした。
インドでは飲酒もあまり好まれない(これも宗教的な理由)。
もちろん外国人旅行者が酒を飲むことに関しては寛容で、そのあたりは多宗教・多民族国家らしいところか。
そんなインドに敬意を表して、私たちは自分のことを「ノンベジ」(「ノン・ベジタリアン」であり、かつ「飲んべえジジイ」である)と称することにしたのだった。
この堂々たる風貌のおっさん、今回うちらの一行がチャーターしたバスの運転手さんである。
頭にターバンを巻いているのはシーク教徒の印。シーク教徒の男性は髪も髭も切らないので、ターバンの下に長い髪を巻き込んであるのだそうだ。ターバンをしてるのが全員シーク教徒ってわけではなさそうだけど、ターバンをしていて髭も長かったら、間違いなくシーク教徒だろう。
かつてターバンは身分の高い人の象徴だったらしいのだけど、カースト制度を否定するシーク教徒の指導者が「人間はみな貴い」として身分の違いによらずターバンを巻くことにしたのだとか。
シーク教徒は勇猛果敢で知られる(タイガー・ジェット・シンのイメージ?w)が、このおっさんも腰に短刀をさげている。バスの運転席にも長い剣が置いてあった。武器っていうよりは何か宗教的なものなのだろう。日本なら銃刀法違反に問われそうなカンジだ・・・
運転席と客席はドアで仕切られているので話し声は聞こえないけど、夕方になるとこのおっさん、何やらがさごそカーステレオのカセットテープを入れ替えたりしている。助手席の若い兄ちゃんは、お香を焚いたりし始める。お祈りの時間なんだろうか。仕事の手を休めることができる人はいいけど、運転手さんは運転を止めてお祈りするわけにはいかないので、あんなふうにテープを聴くことで代用しているのだろうか。
インドではRTDC(Rajasthan Tourism Development Corporation:ラジャスターン州観光開発公社ってところ?)が経営してるホテルに泊まったので、豪華ではないけど値段の割には設備の整った宿のようだった。ツインの部屋で900ルピー程度。単純に日本円に換算すると1泊3000円くらい(1ルピー=3円強)になるのだけど、現地の金銭感覚で言うと8000~10000円くらいに思ってよさそう。建物や調度品は古いけど、部屋は広くて、温水シャワーもあるし空調もある。
バスルームはこんな温水タンクが付いている。電源コード脇のスイッチをオンにして、タンク下の給水と給湯のバルブを開けてやらないとお湯が出ない。例によって、電源スイッチはどっちがオンでどっちがオフなのやら、やってみないと分からないw。バルブの開栓は、ホテルによって右回しだったり左回しだったり、お湯と水では逆方向に回すようになっていたりマチマチなので、その都度試行錯誤することになる。
バスルームにはバスタブはない。これは欧米でも普通(高級ホテルならともかく、バスタブがある方がめずらしい)なので驚かないけど、インドではシャワーカーテンもない。そもそも、シャワーカーテン用のレールもないんだな。だから、このままシャワーを浴びると浴室中が水しぶきで濡れてしまうことになる。
シャワー下の水栓の下には、大きな桶と手桶が置いてある。
おそらくインドの人は、まず大きな桶にお湯を貯め、手桶ですくって体にかけるのだろう。ここは砂漠地帯。水は貴重なはずなので、じゃんじゃんシャワーを使って体を洗ったりはしないに違いない。そう気づいて手桶方式に切り替えたら、なるほどこれは合理的。
郷にいれば郷に従え、ってことですな。
とりあえずトップページだけ作ったぜ。
「北西インド・ラジャスターンの旅」
今回訪問したラジャスターン州は、インドの北西部に位置する砂漠地帯。
その砂漠に点在する、かつての王たちの居城や城塞都市の遺跡が、今回の旅のみどころ。
砂漠をラクダに乗って旅するキャメル・サファリ・ツアーにも参加してきたよ。
J1・J2入れ替え戦の第1戦@小瀬スポーツ公園陸上競技場。終了間際の場内停電に「なんだよ、インドじゃあるまいし」とつぶやいた人も少なからずいたことでしょう。
そう、インドと言えば停電、停電と言えばインドだ!(ホントかよ)
インド滞在中に3回停電に遭いました。
幸いどれも日中だったからそんなには困らなかったけど、照明の消えた薄暗い博物館は実にショボかったなあ・・・。
観光物産館で停電に遭ったときは、すぐ自家発電に切り替わったようでした。
そんなインドの電力事情ですが、ホテルのコンセントはこんな形をしています(ピンぼけ)。5つも穴がある。なんだよ、これ。こんな形のアダプター、持ってねえよ。
手持ちのアダプターで、3穴用と2穴用のプラグを持っていったんですけど、やってみて分かりました。5穴コンセントではなくて、3穴と2穴、どちらでも使えるようになってるのです。中段の2穴はいわゆるBタイプのプラグに対応していて、上の1穴と下段の2穴はB3タイプに対応していました。
駄菓子菓子!w
コンセントにプラグがぴったり入ったのに、ドライヤーの電源が入らないぞ????
どうしたことだ。
よく見ると、コンセントの脇にスイッチがあるんです。
これをオンにしないと、電流が流れないみたい。
オンにする、っていっても、オンもオフも書いてないんだけどねw
あれこれやってるうちに分かったことでした。
あけましておめでとうござんす。
元日にインドから戻ってきました。
出発は23日だったんだけど、空港集合が午前9時半だったので、東京前泊しました。つまり、例の大停電の日に東京にむかったわけ。とりあえず夕方になって新幹線が動いたからよかったようなものの、一時は旅行断念も覚悟しましたさ。予定していた仕事を終えることもできず、結局職場の人にあれこれ後始末を頼んでの出発。Awardsの投票を締め切ることも、掲示板その他を閉めることもできませんでした。はは。
そんな旅の出だしではありましたが、とにかく無事に帰ってきました。
新幹線降りたその足で、駅構内の「日本海庄や」に行って寿司+うどんセットを食し、夜はホンマ健康ランドでゆっくりお湯につかり、例によってマッサージ機で疲れをほぐして。
ひさびさにヱビスビール飲んで(゚д゚)ウマー
そのままぐっすり寝たら、今日はだいぶ疲れがとれてました。
日本とインドの時差は3時間半。
そんな程度なので、時差ボケは全くありません。
移動が多くてちょっと厳しいスケジュールだったんだけど、とくに体調を崩すこともなく旅行を楽しむことができました。
やまにんが言うように「人生観が変わった」かどうかはともかくw、インドは想像以上に刺激的なところでした。
とんでもなく異国なんだけれど、どこかしら懐かしいような、そんな気がする国でもありました。
後で少しずつ旅行記を書くつもり。
小ネタにも事欠きませんよぉw