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アメリカ暮らし: 2003年7月アーカイブ

もう、明日にはこちらを発たなければなりません。

成田に着くのは金曜日の午後3時頃の予定。新潟には何時に着くかなあ・・・(あ、どうしてもお出迎えしたいという人には到着時刻を連絡しますが。爆)。
ようやく、「圏外」から「繋がってる」生活へと戻れます(笑)

が、帰ったら帰ったで、挨拶回りしたり、局留めにした郵便物を取りに行って整理したり、やることが山積みです。芝生も生け垣ものび放題だろうしなあ。あー、それよりなにより、月曜から仕事に行かなきゃならん。ちゃんと社会復帰できるのか>自分

22日は、少しばかりおしゃれして行くような昼食会におよばれしてきました。ビュッフェ形式でお食事をしながら、自己紹介したり同席の方たちといろいろお話をして親交を深める、っていう趣旨の会合なんですが。

で、同席に、小学校に入ったばっかりくらいの男の子が折り紙の本(表紙に"Origami"と書いてある)と千代紙を持ってきてたんですよ。小さなお菓子箱みたいのを折りたいようなんだけど、悪戦苦闘中。そしたらば、当然こちらにお鉢が回ってくるわけ(笑)。あそこに日本から来たオバちゃんがいるから、教えてもらいなさい、と。
自慢じゃないけど「鶴」なら目隠ししてでも折れますが(爆)、アメリカで出版されてる本に書いてある折り紙って、どうも日本の折り紙より難しいんですよね。折り方が複雑で。出来上がりを見ても、どうやって折ったか想像できないくらい。
しかし。ここで尻込みしたんじゃ大和撫子(なのか?)の名がすたる、ってなもんで、とりあえずは本を見ながらやってみせましたさ。カタコトの英語で、ガキんちょに折り方を教えながら。
最初に二つ折りしてセンターラインを決めてから折る、とか、一度折って折り目をつけてから開く、とか、そういうコツが分からなかったみたいですね。むやみに、とりあえず本に載ってる形と同じ形に折ろうとするので、端が揃わずぐちゃぐちゃになっちゃうみたい。折り方を教えると、こっちの手元をおもしろそうにのぞき込みながら、一生懸命マネして折ってました。

小箱と、日本で言う「風車」を折ったら紙がなくなっちゃったんですけど、ガキんちょ君は、できあがったのを嬉しそうに本の上に乗っけて、ニコニコ顔で帰っていきました。めでたし、めでたし。

安いもの。忘れてました。
米です、米!コシヒカリです。
カリフォルニア米なんですが、20ポンド(約9キロ)袋で16ドルほどです。味は、日本のものと比べて全然遜色ありません。少しぱさつく気もしますが、今使ってる炊飯器がしょぼいので、日本のマイコン式炊飯ジャーで炊いたらもっとおいしくなるんだろうと思います。
これ、輸入が自由化されたらヤバイと思いますた。

あ、そうだ。
ここでは日曜日にアルコールを買うことが出来ません。売り場に並んではいるのですが、レジに持っていったら「今日は日曜なので売ることは出来ない」と断られました。
ビールやワインは普通のスーパーで売ってますが、ウィスキーなどはリカーショップに行かないと買えません。21歳未満への販売は禁止されていて、「2種類のフォトIDが必要」と店の入り口に明記してあります。まあ、必ずIDを見せろ、ってことではないようです。うちらはIDなしで買えたので、若い人が買いに来たらIDをチェックするってことでしょうね。こういう店も日曜日はお休みになるようです。

せっかくアメリカにいても、いるだけでは英語は上達しないので、英会話のレッスンを受けることになりました。レッスンっていっても、アパートの住人の方がアルバイトで部屋に来てくれて1時間英語だけでおしゃべりをする、っていうものなんですが。
ここの大学には世界各国から留学生が来てるので、そういう人に英語を教えるアルバイトをしてる学生さん(アメリカ人だったり、英語を母国語にしてる人)がいっぱいいるようです。アパートの掲示板に「英語教えます」みたいな貼り紙が貼ってあったりします。

金曜日の夜がとりあえずの第1回目だったですが、「今日は何をしましたか?」から始まって、アメリカでの食事のこと、好きなテレビ番組のこと、9.11のテロのこと、いろいろ話してあっというまに1時間が経っちゃいました。

その時聞いた話ですけど、9月11日のテロ以来、何もかもが変わってしまったそうです。いろいろな事務手続き(社会保障番号SSNを取得するとか)が非常に難しくなったり、何をするにも2種類以上のフォトID(写真で本人確認が出来る書類。たとえば免許証とかパスポートとか)が必要になったり。
イラクに攻め込んだ直後は、こんな田舎町あたりでもレストランのメニューの「French Fries(フレンチフライポテト)」がただの「Fries」に書き換えられたそうです。

ショックだったのは、韓国人留学生が運転してた車に「リメンバー、パールハーバー!」と言いながら幅寄せして、事故を起こした「愛国主義者」がいたそうです。そういう歪んだ愛国主義がはびこりつつあることも不快ですし、日本人と間違えられたのが日本の侵略の犠牲になった韓国の人だった、っていうことも何ともやり切れないような、申し訳ないような、複雑な気持ちになりました。

しかし、TVニュースでは連日、イラク攻撃の理由とされた「大量破壊兵器」が本当にあったのか、イギリスの情報機関の情報はねつ造だったのではないか、ということがトップで伝えらています。大統領の記者会見をこき下ろすお笑い番組も見ました。「アメリカが他国を理由なく(no reason)攻撃したのではないか」と思い始めているアメリカ人も多くなってきているようです。

観戦記だ。

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ストイチコフが神さんと同い年だって知ってましたか?(笑)

今日、こっちに来てから初めて、TVでまともにサッカーの試合を見ました。メジャーリーグサッカーMLS。サンノゼ・アースクェークvsDCユナイテッドの試合です。
ストイチコフは今年シカゴ・ファイヤーからDCユナイテッドに移籍したんですけど、つい先日、大学生チームとの練習試合で相手選手に両足タックルかけて骨折させたとかで出場停止になっていたので心配してたんですが、ちゃんとフル出場しましたです。
ひさびさに見たストイチコフ様は、たった一人輝いておりました。

前半中盤、相手シュートをGKがキャッチ。すかさず中盤左手にいたストイチコフにめがけてスロー。ストイチコフは軽くトラップして前を向くと、相手DFラインの裏をついて左前方のスペースに絶妙のパス。FWのカーティスが走り込んでGKと1vs1を落ち着いて右サイドに決めました。イェーイ!(死語)
ストイチコフ様、さっそくにアシストを決めてくれました。う、うれすい・・・。

その後も何度か、DFラインとキーパーの間に落ちるパスを出したんですけど、FWの走り込むタイミングが合わなくて得点に結びつかす。試合は結局、1-2でユナイテッドが敗れてしまいました。

ストイチコフ様は、上手に休んだり(笑)、大事なところではちゃんとディフェンスに入ったり、スタミナ的には十分のようだったです。でもアップになると、こめかみのあたりの白髪がだいぶ目立ってきました。んーー。

アメリカは食べ物が安いから暮らしやすい、っていう話を聞いていたんですが、あまりその実感はありません。日本と同じくらいのような気がします。

ステーキ用の肉が100gで90円くらいなのは、まあ和牛に比べれば激安なんですけど、清水フードの輸入牛コーナーで買ったってそんなに違わないですよねえ?
卵が1ダース100円ちょっと、これは少し安いかな。アイダホポテトが5ポンド(2.2キロくらい)で150円ほど。これは安いね。そのほかの野菜類とかパンとかは、日本で買うのとほとんど同じくらいの感じです。

日本の食材は高いです(泣)。ミニパック3個入りの水戸納豆が300円くらい。豆腐が一丁250円くらい。
ポカリスウェットがあったんで値段を見ずに買ったら、2L入りのペットボトル1本で700円近くしました。あんまり高いんでビックリしたら「日本から空輸してるから高いんだ」と言われた(笑)。スポーツドリンク、ってあんまり売ってないんですよね、こっちでは。

あ、そうだ!
ガソリンは安いみたいです。リッター40円くらいとか言ってました。セルフなんですけどね、まだやったことないからよく分かりませんけど。

ここインディアナ大学の音楽学部は、ジュリアード音楽院に次ぐレベルの高さで有名で、各国から学生がやってくるそうです。
大学内に立派なコンサートホールがあって(席数はりゅうとぴあのホールと同じくらいかな)、15日に学生による交響楽団の演奏会があったので聴きに行きました。もちろん、無料。
演目はムソルグスキー「禿げ山の一夜」とブラームス「1番」。まあ、ポピュラーどころですね。ホルンやトロンボーンなど中間音の金管楽器の音色がすばらしく、学生らしい若々しさもあって、なかなか聴き応えあるコンサートでした。

コンサートマスターは、名前からするとおそらく韓国人の女性。インディアナ大学は韓国からの留学生が多いのですが、そのほとんどがビジネススクールか音楽学部だ、という話です。

フルートでソロを奏でたのは日本人女性でした。その人、遠目に見ると砂かけ美和ちゃんにそっくり!なんだか、懐かしかったよ(笑)。

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ブルーミントンは、アメリカの中西部に位置する小さな田舎町です。ただただどこまでも平原が続いている、そんなところ。
とにかく広々していて、高い建物がありません。近所のショッピングセンターなんかも、全て平屋。平屋であることがとても贅沢に思える、なんとも日本人な自分(笑)

街路樹や、家々の庭に生えている木が、とても大きく感じます。

今日、アパートのエントランスホールでエレベータを待っていました。と、そこに12歳くらいの金髪の男の子がバスケットボールをつきながら歩いてきました。エレベーターの前には私のほかにも2人、女性が立ってましたけど、男の子は私たちの前に割り込んで、入り口に一番近いところに陣取ったのでした。
おいおい、ガキが傍若無人なのは万国共通だな、先に待ってる人がいるんだから後ろで待てっろよ、なーんて思っているうちにエレベーターが1階に下りてきました。

で、扉が開くと。な、な、なんと!!!
その少年は・・・
さっと扉に手をかけて閉まらないようにし、私たち女性3人がエレベーターに乗り終わるのをまって、自分が最後に乗り込んできたんでした。

実にたまげました。こんなにもレディファーストが徹底してるとは。
だって、ホントに、ほんのガキなんですよう(笑)。それが別に背伸びして大人の真似をしてるふうでもなく、とっても自然に振る舞ってるんですもん。こっちが照れちゃうくらいです。

そのほかには、道路での歩行者優先とか、バスでの降りる人優先とか、そういうのはすごく徹底してますね。たとえば、降りる人に気づかずにバスに乗ろうとしようものなら、運転手さんからこっぴどく叱られます(経験あり。泣)。

日本も昔はそうでした。公衆道徳、ってんですか、そういうのを守らないと、他人でも叱ってくれたものです。昔、っていつの頃だろう(爆)。私は田舎育ちだから、なおさらそうだったな。

あ、言っておきますが、レディファーストが公衆道徳だとは思いませんし、自分の主義から言っても下らないものだと思いますよ。しかしね、あんなふうにエスコートされると、かなり気分いいことは確かですねえ(殴)。日本女性がガイジン男性にクラッとくる要因の一つなんじゃないですかね。

ブルジョワ?

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そうそう!
ついに、自分名義の小切手ができあがってきました!
自分名義、っつーか、夫婦共同名義なんですけどね。
小切手を切る、ってなんかかっこいい!(爆)

こっちでは銀行口座自動引き落としなんていう制度はなくて、たとえば電話代とか公共料金は、すべて請求書がきてから小切手を郵送して支払うようになっています。なんて面倒くさいんだろうと思いましたけど、どうも、請求間違いとかが日常的にあるようなので、金額を確認して自分で納得いってから小切手を切る、っていうのは合理的なシステムのような気もします。

銀行のカードも、私の分を発行してもらってきました。一つの口座を二人の名義(ジョイントアカウント)にしておくと、夫婦それぞれにカードが持てます。
私もようやくこれでキャッシュレス社会に突入だ。

こちらでは、「何でこんなになるまで・・・」と思うほど太った(太った、という形容すら当てはまらないほどにスゴイ)人をよく見かけます。
テレビを見てると、「2000歩あるこう」みたいなキャンペーンが始まったみたいです。政府も、ちょっとやばいと思ってるんでしょうねえ。しかし、100歩も歩いたら自重でつぶれちゃいそうな人も多いからなあ・・・。

食品売り場に行くと、ローファットだのノンカロリーだのをうたってる商品が実に多いです。アメリカ人がカロリーを気にしてるのはよく分かります。
だけども、だ。そんなことより何より、まずは食う量を少しは減らしたらどうなんだと。私は言いたい。(笑)

話に聞いてはいたけど、こっちの人は食べる量が半端じゃないです。外食をあんまりしたくないのは、1品頼んだだけでも食べきれないくらいの量のものが出てくるから・・・。ちょっと飲みに行ってつまみにポテトチップでも頼もうもんなら、もうバケツ1杯くらいきますから(ウソ)
いくらローカロリー食品だっつったて、あんなに食べたら太らない方がおかしい。もう宿命です。もうちょっと考えた方がいいです。

和食はヘルシーでええなあ。

ズームイン!

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13日の夕方、公園でブルーミントン交響楽団の野外演奏会があったので聴きに行きました。

交響楽団っつても、アマチュアの市民楽団で、わざわざ行って聴くほどのものでもなかったなあというのが正直な感想(苦笑)なんですけど、聴衆が多いのにはビックリしました。老若男女問わず、レジャーシートやら折り畳み椅子やら持参で四方八方から公園にやってきて、思い思いの場所に席を取ります。強いて言えば、年輩のご夫婦と、小さな子供連れの家族が多かったかな。

こういうのを見てると、人生が豊かだな、って思いますね・・・。
演奏してるほうの人たちもそうだし、日曜の夕方のひとときをこうやって生の楽団の演奏を聴きながら過ごしてる人たちも、人生を楽しむ方法を知ってる気がします。
日本のお父さんならビール飲んで巨人戦(あ、オールスターか?)でも見てるか、そろそろ新免武蔵でも見ようかってな時間なわけですよ。まったくね。

もちろん、それもアメリカの一つの側面でしかないことは確かだし、最後の方で「ワシントンポストマーチ」だの「星条旗よ永遠なれ」の演奏に観衆が盛り上がるのにはかなり辟易させられましたが。

で、写真は楽団のパーカッションの人です。高橋ユキヒロに奥田瑛二がちょっと入ったようなこの人、タイプだったのでズームインしてみました(爆)

Here We Go!

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夏だというのに無性に鶏のつみれ鍋が食べたくなって、鶏の挽肉を買いに出ました。

まず、「鶏の挽肉はここでしか売っていない」という「Mr. D's」というマーケットに行くと、10日ほど前までは確かにあったのに、今日見たら店名が「O'Mallia's」という名前に変わっていた・・・。まあ品揃えや店内の作りは以前と全く同じようでしたが。焦りました、ちょっと。

ショウガは日本と同じのがあります。ネギはgreen onionと言いまして、日本で言う万能ネギみたいなのがあるので、とりあえずそれで代用。

で、肉売り場に行って眺めてみると、ありました。Ground Chicken。見たまんま。「挽いた鶏肉」っつーことで。groundはgrindの過去分詞(だよね?笑)
これを200gほど欲しいわけですが、こちらは単位がポンドなのでそう簡単にはいかない。1ポンドが450gくらいなので、「ハーフポンド、プリーズ」と言ったらとりあえずは通じたようで、係のお兄ちゃんが計って包んでくれました。

さて、ここで、です。
挽肉を包んでくれたお兄ちゃんが、その品物をこちらに渡す時
「Here we go!」
っていうんですよぅ。うふっ(謎)
「さあ、どうぞ!」っていう意味で使うんですかね。

「Here we go」っていうと、自分たちのかけ声としての「さあ行くぞ!」みたいな意味しか知らなかったから、お店でこの言葉を聞くとなんかエキサイティング。あは。

実は、思ったより英語を話す機会がありません(爆笑)

ダーリンを招いてくれたProf.はネイティブアメリカンだけど、奥さんが日本人で、ご自身も日本留学経験が長いので、日本語ペラペラです。
住んでるアパートにも日本人留学生が何組(ご夫婦やお子さん連れ)かいて、こっちに来てから買い物に連れてってもらったりコンサートに誘ってもらったりしてます。当然会話は日本語だ。

そんなふうなので、一人で買い物に出かけてたときに店員さんと話すくらいしか英語を話してない。ってか、実際、英語なんてほとんどしゃべれないんですが(笑)

部屋に一人で居るときに電話がかかってきたり、ドアをノックされると、ちょっとドキっとします。まあ、ちょっとした用件なら何とかなるんだけど。何とかならないときは、「夫が留守なので後でかけ直してくれ」と言って済ましてしまいます。わはは。

ということで、アメリカ滞在予定も半分を過ぎてしまいました。今週も予定が目白押しです。

今日はお休み。
午後からダーリンの車の運転の練習を兼ねて、近場にドライブに出かけました。
行ったのは、隣のBrown郡にある州立公園と、こちらMonroe郡のMonroe湖。
州立公園は、とくに何ということもない自然公園(つまり、山。笑)でしたけど、乗馬ができたりトレッキングコースがあったり、プールやテニスコートもあって、バーベキューしてる家族連れあり、みなそれぞれに週末を楽しんでるようです。
Monroe湖はこのあたりでは最大の人造湖だそうで、奥只見湖みたいな感じかな。発電用のものではなくて、水源になっているという話です。

で、州立公園の南側ゲートに、「マディソン郡の橋」みたいに屋根がかかっている橋がある、ってことだったので、写真を撮ってきました。調べてみたんですが、1838年建造のAaron Wolf建造の橋だそうです。ってことは、「マディソン郡の橋」よりだいぶ前にできたものなんですかね。うひょ。
外側はそんなに古くなさそう(たぶん改修されてるんでしょう)でしたけど、内部の木の柱は、なかなか年代を感じさせるものでした。

Monroe湖の売店でバニラアイスを2カップ頼んだら、1カップでも3人前ありそうな量で・・・もちろん全部食べましたが、なにか?
このままでは体型がアメリカ人のおばちゃんになってしまいそうなので、アパートに戻ってから少しジョギングしました(苦笑)
焼け石に水のような気もする。

えと、自動車は知人から安く譲ってもらいました。

アメリカって中古車が高いんですよね。「車検がない」ってことと関係してると思うんですが、オーナー自身が手間と金をかけて車をコンディションを維持しているわけで、それがそのまま中古価格にも跳ね返ってくるからなんですかね。そういえば「家」なんかもそうらしいですもんね。

ということで、選択の余地なく、3000ccのニッサン車に乗ることになりました。

ところが、だ。
今すんごく後悔してるとこなんですが、私は短期で日本に戻るし運転する必要もあるまいと思って、国際免許を取らないでこっちに来ちゃったんですよ。あー馬鹿みたい。運転さえできたら日中こんなに暇にしてることもないのに(笑)

左ハンドル・右側通行の運転は、助手席で見ててもなかなかスリリングです。しかし、マイ・ダーリンもたいしたもので、あっというまに乗りこなしてますねえ。惚れ直したぞ(爆)。
直進してるときはどうってことないんですが、右左折するときには「右側、右側」と呪文のように唱えてます。どうしても右折は大回りになっちゃうみたい・・・。

週末は練習を兼ねて、すこーしだけ遠出をしてみる予定。

10日の夕方、大学前のパブでジャズが聴けるというので、出かけてみました。

頑張れば100人くらいは入れそうなライブスペースがあるパブで、毎週木曜の夕方からジャズ。他にも、めずらしい映画(って、どんなだ)の上映をしたりもするそう。夏休みなので、この日の客は年輩の人が多かったですけど、普段だと学生でごった返して大盛況になるんだそうです。
トランペット奏者(真ん中の黒Tシャツのおじさん)がインディアナ大学音楽学部の教授だそうで、Miles DavisやFreddie Hubbardなんかのナンバーをやってました。

バドワイザー飲んで、コーンチップにサルサソース付けてつまんで、jazzに浸ったひとときでした。
入場料っつーかテーブルチャージがたったの4ドル。あなうれし。軽く食事しても、一人10ドルもあれば十分楽しめそうです。

来週はもちょっと大人数のバンドでカルロス・ジョビンの曲なんかをやるそうなので、また行ってみようと思います。

大学の売店で買い物をしたかったので、歩いて行ってみました。
キャンパスのほとんどは芝生と木で覆われていて、緑の中にレンガ造りやライムストーン(この地域特産の石)作りの建物が点在してる、ってかんじです。

シマリスが木の実を食べてました。

ほかにも小さなウサギ(ピーターラビットみたいの)が走ってたり、暗くなってくると蛍があちこちで飛び交っています。

こちらでは「日本人は蛍を見ると大騒ぎする」って笑われてるらしいですけど、確かにそうですよね。蛍って、めったに見なくなりましたもんね。子供の頃は田んぼや川べりに行くと蛍がたくさん飛んでいて、母親に捕まえてもらって帰り、蚊帳の中に放したりしたもんですけど・・・。

追伸:
今日になって聞いてみたら、実際にトルネードがくることはめったにないけど、警報はけっこう出るものなんですって(苦笑)。なんだよー。心配して損したよーー。

こちら時間で9日の夜10時過ぎ。早めにシャワーを浴びてビール飲みながらTVを見ていたら、突然画面にTornadoes Warningが出たから2チャンネル(2ちゃんではない)を見るように、っていう字幕が流れました。

インディアナ州は、先週末あたりから北部の方で洪水があったりして荒れ模様の天候だったんですが、私がいるのは州の南部で、午後にThunderstormがあったくらいで済んでいたので、油断してました。
夕方あたりからWatching(注意報)が出てはいたんですけど、まさかWarning(警報)になるとは思ってませんでした。警報っていうのは、すでにその地域に竜巻が発生していて、あなたの住んでいる場所に向かうかもしれない、っていうときに出るものだそうです。

そうこうするうちに、町中にサイレンが・・・(泣)
風は強くなるわ、雨は降るわ、稲光は間断なく闇を照らすわ・・・。雷の音だけでもものすごかったんで、けっこうドキドキだったっす。

ラジオをつけると、「できるだけ低い階に行くように。窓に近寄っては行けない。飛んできたもので怪我しないように部屋の扉を閉めること。クローゼットやトイレなど狭い部屋にいるように。自動車に乗ってる人やモーターハウスに居る人は、すぐ降りてパーマネントな建物に避難するように」とかなんとか、延々と繰り返してます。
一応服を着替えて、懐中電灯を持って、いつでも避難できるように準備しました。

でもって、「窓の近くには行くな」と警告されているのに、外の様子をビデオで撮ってるダーリン・・・。あぶねえよ、おい(苦笑)。

そんな状態が夜11時前まで続きましたが、ラジオで「警報が解除された」という情報が流れまして、ようやく一安心。

こちらに着いたばかりの時、このあたりは「そんなに強い竜巻が起きたことはない」と言われたんですけど、思えば、そんなに強くはなくとも竜巻はくる、ってことなんですね。アパートの「居住者の手引き」にもわざわざ「Tornadoes Warningが出たら」っていう項目があるくらいですから、あなどれないっす。

よく「アメリカはカード社会」って聞きますけど、このへんのスーパーで買い物をすると結構現金で払ってる人がいます。学生が中心の町だからカードを持ってない人も多いのかな。
日本と違って、アメリカでクレジットカードを持つというのは大変なことのようです。クレジット=信用がないと、カードを持てないってわけで。

にしても、アメリカでは現金が使いにくいです。
第一、お札は額面にかかわらず大きさが均一。印刷も粗末で、パッと見ただけでは何ドル札か見分けがつかん(怒)

コインときたらさらにひどくて(笑)、金額が書いてないんですよ。
25セントはQuarter。ま、1ドルの4分の1ってことですね。
10セントがDime。5セントには一応FIVE CENTSって書いてあるあるんだけど、5セント硬貨の方が10セント硬貨より大きい、という訳の分からなさ。
自動販売機だので使えるコインは大抵25セント硬貨のみ。1セント・5セント・10セント硬貨は日本でいうと1円玉や5円玉みたいなものなので、買い物する時に端数を小銭で払うようにしないと、あっというまに財布がコインだらけになっちゃいます。

スーパーのレジでは、日本よりはずっと簡単にクレジットカードやデビッドカードが使えるような仕組みになってます。レジの計算が終わったら、自分でカードリーダーにカードを通して暗証番号を入力、金額を確認してYESボタンを押すだけ。で、レシートを受け取って、レジのお兄さんから「Have a nice day!」と言われる、と(笑)。
初めてやったときは、カードリーダーに裏表逆にカードを通してしまって「やれやれ」っていう顔をされましたが、何か?

1週間過ぎて

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えーと、今朝は納豆ご飯を食べました(爆)

なんか、食べ物の話ばっかりしてるけど、つまりは、そーいうことなんですよ。ダーリンの仕事の都合でこっちに来たわけですが、私としては主婦業以外することがない。15年ぶりですかね、こんな生活は。
日本にいた時は女王様だったのに、こっちに来たらメイドのような生活・・・。しくしく。

んなこともないんだけど、ちょっと退屈になってきたので、どこか冒険にでもでかけようかな。

そうそう。「時差ぼけでフラフラになり、緊張のあまり食事も喉を通らずに1週間で5Kg痩せる」というプランは、全くの計画倒れになりました(笑)。自分が結構タフなんだなあ、ということを自覚した今日この頃。昔はもっとシャイだったのに。顕著にオバサン化してるということでせうか。

それにしても、サッカー見たいよう。
スカパーのキングダムセットで朝から晩までサッカー見てたのに、こっちに来てからみたのはパラグアイvsアメリカの試合だけ。ああーーーー。サッカーー!!

アパートの駐車場の隅にこんなコンテナが設置してあって、アパートの住民はいつでも、このコンテナにゴミを捨てることができます。収集日も時間も分別も、なーんにも気にする必要なし。ゴミの回収費用はアパートの家賃に含まれてます。生ゴミだろうがビンだろうが缶だろうが、とにかく捨て放題。なんて楽なんでしょう(苦笑)

アメリカの大量消費文化の末端を垣間見たような気がします。
一応、リサイクル用のコンテナも脇に設置されてるんですけど、分別が推奨されているような気配は全くないですね。
日本でゴミを分別しなれてる身からすると、すんごく違和感があります。

コンテナは、いっぱいになり次第回収業者(?)が回収していくようです。回収後に分別するんでしょうけど、どっちがいいんでしょうね。

こっちに来てからずっと、二人一緒に行動してきたんですけど、今日は初めて別行動。ダーリンは山へしば刈りに、私は川へ洗濯に・・・。んなわけない。ダーリンは仕事で大学へ、私はバスに乗って買い物にでかけてみました。

大学構内と周辺のアパート群、ダウンタウンのショッピング街を結ぶバスの循環路線があって、料金は均一75セント。これをうまく乗りこなせるようになると、結構便利みたい。ちょうど今住んでるアパートの前にバス停があるので、さっそく乗ってみました。

まずはバス料金を払うのに小銭が必要なので、アパートの管理オフィスに行ってドル札を25セント硬貨(クォーター、っていうらしい)に両替してもらって、準備OK。バスの中には両替機もないしおつりもくれないシステムなんですって。
で、乗る時にコインを料金箱に入れて、降りたい場所の近くになったら窓のところにあるコードを引っ張ってベルを鳴らして止めてもらう。バス停はかなりたくさんあるので、適当なところで鳴らすと、すぐ止まってくれました。

College Mallというショッピングセンター街で食料品を中心に買い物しました。で、こちらでは有名なオリエンタルフードの店「サラガ」で買ったのがこれ。さすがに納豆があったのには驚きました。冷凍して運んでくるのかな・・・。

あれっ、「ホントは日本にいるんじゃないか疑惑」がますます深まっちゃいました?(笑)
よく見るとドルの値段がついてるでしょ?ね?

アパート暮らしなので、自炊の生活をしています。

車があれば自由に外食にも行けるんだけど。いや、車自体は手に入っているのですが、SSN(社会保険番号)を取得しないと車の名義変更ができず、名義変更しないと自動車保険をかけられず、無保険の車は怖くて運転できず、っていうことなんですね、これが。SSNを取るのに1週間以上はかかりそうなので、しばらくは不自由な生活です。

歩いていける範囲にお店は少ないし、連日30度を超す天候なので長時間歩く気にもなれません。さらに、こちらは、モノが大きいんですよねえ、なんでも。洗剤1個買っただけでも、手に持って歩いては帰ってこれないくらい。ってのはオーバーだけど、まあとにかくそんな感じなのです。

ということで、こちらに着いて最初にオリエンタルフードの店に行って、炊飯器とコシヒカリ系のお米5kg、味噌と「ほんだし」、しょう油を買ってきました。炊飯器は日本から持ってきてもよかったんだけど、電圧が違うので変圧器が必要。大容量の変圧器を買うとなるとかえって高くついてしまうので、こちらで炊飯器を買うことにしたのです。
やはり、多機能のものは見つからず、こんな昔懐かしい雰囲気のものを買うことになりました。米がコシヒカリだから、けっこうおいしく炊けてます。

ここは人口の半分が学生っていう街で、留学生も多いので、色んな国の食材が売られています。アフガニスタン料理だのタイ料理だののお店もあります。アジアンフーズだと専用のお店があって、中国や韓国の食材も手に入ります。日本のものだと、インスタントラーメンやレトルトカレー、お茶漬けのもとなんかがあったので買い置きしました(笑)。

そんなこんなで、日本にいた時よりもマメに料理をしている私です。

アメリカの大学というのは大抵、日本と比べること自体がバカバカしくなるほど規模が大きいわけですが、とくにここは田舎なので、敷地がだだっぴろいのです。
広いだけでなく、大学構内に様々な施設が点在しています。学生や職員のためのアパートメントあり、ゴルフコースあり、2万人収容のフットボール専用スタジアムあり、バスケットのスタジアムあり、美術館あり、ブロードウェイミュージカルが上演できる劇場あり、コンサートホールあり・・・。そのほとんどが地域の住民にも開放されていて、図書館や美術館などは誰でも自由にはいることができるようになっています。

さらには、施設がある、というだけでなくて、催し物がすごくたくさんあるんですね。7月・8月は夏休み中なので、あまり多くのプログラムはないようなんですけど、たまたま4日(金)の夕方にジャズの演奏会があるから聞きに行かないか、と教授からお誘いがあったので、出かけてみることにしました。
大学構内にある美術館の、屋外テラスにステージが組んであり、並べられたパイプ椅子にはすでにたくさんの人が座っていました。おそらく地元に住んでいる人たちなんでしょうけど、年輩の人が多かったかな。この日に演奏するバンドがデキシーランド系、ってことだったので、聴衆の年齢層が高かったのかもしれません。

バンドはCafe Jazz SocietyというSixtetSextetで、ドラム・ピアノ・コルネット・ベース・アルトサックス・ギター&ボーカルという構成。コルネットの人がバンドリーダーみたいでした。演奏的にはピアノとサックスのソロがなかなか楽しめました。サックスのおじさんはかなりのテクニックだったっすよ。
オープニングが、ガーシュインのLady Be Good。最初から知ってる曲が出たんでウキウキ(笑)。ガーシュインは好きですし。そのほかにも、Love for SaleとかLazy Riverとかスタンダードなナンバーを織り交ぜて、1時間半ほどの演奏でした。
ジャズの魅力の一つがソロパートのアドリブ演奏なんで、やっぱり生で聴くのはいいですね。その場での聴衆との掛け合いによって生まれる雰囲気があるじゃないですか。

そうそう、あのスターダストを作曲したホーギー・カーマイケル。この人は、ここブルーミントンの出身なんだそうです。地元の人にはそれが自慢のひとつらしい。そして、カーマイケルの親戚が大学で教授をしている、ということでした。いやはや、おそるべしブルーミントン。アメリカの奥は深そうです(笑)

無事着きました。
いま、2日の深夜です。(正確には3日の午前0時半すぎ)
日本との時差は14時間です。

飛行機酔いもせず、極端な時差ぼけもなく、2日がすぎました。
手続きしたり買い物したり、アパート暮らしのセットアップにてんてこ舞いしています。
今日は銀行口座を開きました。えへへ。
ネットのアカウントも取れたので、取りあえず繋いでみました。

生活になれるまでもうしばらくかかりそうです。
なにしろ、まだ車の手続きが終わっていない・・・。
車がないと買い物にもいけないのですよ。

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