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音楽・映画・本: 2007年11月アーカイブ

すっかり機を逸してしまったなあ・・・


11月7日に、ブルノ・フィルを聴きに行きました@芸文。
演奏曲目がメジャーだったこともあって、大盛況でしたな。

スメタナ 交響詩「モルダウ」
チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番 (ピアノ:スタニスラフ・ジェヴィツキ)
ドヴォルザーク 交響曲第9番「新世界より」


やはりすばらしかったのは「モルダウ」
有名な主題(「♪ボヘ~ミアの川よ~モルダウよ~」)に入る前の、前奏部分。フルートのさざ波のような音から始まって、うねるようなチェロへとつながる、そのチェロの音だけで、まず泣きましたw


チャイコフスキーは・・・うーん、どうかなあ。
ピアノの音が硬いような気がしたのと、「今日は名曲を集めてみましたー」風な感があって、このオーケストラの得意演目というのではないように感じました。

しかしだ。
ここでピアニストが再登場してアンコール曲を弾く。
流れてきたのは・・・

 ショパン 嬰ハ短調ノクターン(「戦場のピアニスト」でシュピルマンが弾く、あの曲)

また、前奏だけで泣きましたw

ホール全体が息を止めて聴いていたのではないかしら、と思うほど。
張り詰めた静寂の中にひびくショパンの旋律。

壮麗なチャイコフスキーもいいけれど、やっぱショパンはええ!


あとすごかったのが、指揮者のぺトル・アルトリヒテルさん。
何ですか、この人は。「踊る指揮者」とでもいうのでしょうかw
身長190cm体重100kgはあろうかという巨体ながら、汗だくで指揮台狭しと(本当に狭いわけだが)踊りまくる!いや、踊っているわけではない、指揮をしてるのです!膝のバネが効いていてすばらしい!

「新世界」の指揮は譜面なしでした。
交響楽全体が、頭に入っているというか、体にしみこんでるんですね。
それで、思う存分踊りまくりw

で、楽章と楽章の合間に、指揮台の後ろのバーにもたれて息を整えてる姿が、なんともカワイイw


この指揮者のキャラクターのせいもあるんでしょう。
最後は、すごく楽しい雰囲気で演奏会を終えました。

ホルン、フルート、チェロ等の音色がとても印象に残る演奏でした。


ところで。
この日の芸文界隈は大混雑。
同じ芸文の、ホールじゃなくて劇場の方で織田裕二のコンサートがあったりとか、県民会館でも何か(五輪真弓?)があったりとかで、まず駐車場の混雑が半端じゃない。市陸の駐車場まで満杯に近かったみたいです。

そのせいで、付近の道路は大渋滞。
結局、午後7時開演予定が5分以上遅れての開演になりましたけど、それでも間に合わなかった人がかなりの数いました。
1曲目のモルダウが終わってから入場してきた人が、けっこういましたから。

いちおう、ロビーにもモニターがあって、ホール内の演奏の様子は見られるんですけど、それにしても「モルダウ」目当てにチケット買った人もいるだろうに。それが聴けなかったとしたらなんと悲しいことよ、と思わずにいられない・・・。

うちは夫が松葉杖生活なので、とりあえず正面玄関で夫を下ろしてから市役所分館の駐車場に車を停めにいって、そこから走って芸文にもどって、なんとか開演に間に合いました。

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